「フィンランドってどんな国」佐久間泉(関西日本フィンランド協会)

9月例会学習会を標記のタイトルで9月14日(土)開催しました。講師の佐久間さんには、急な要請にもかかわらず、快く引き受けていただきました。ありがとうございました。
楽しいお話、それから場所を変えて、懇親会にも付き合っていただきました。

タイトルからわかるように、フィンランド全体を知りたいという目的がありましたから、佐久間さんがA4一杯に並べた言葉から参加者に自由に選ばせて、それに答えていくという話し方は、とても面白く、なおかつ短い時間の中で効率よく話をする良い企画でした。
詳細は機関誌の学習会報告でしますから、そちらをご覧ください。ここでは私が興味を持った2,3のことを書きます。
一つは、ロシア(旧ソ連)との関係です。今でも東側国境線は緊張しているということです。佐久間さん自身の経験で、自動車でロシアに入って列車で出て行くことに対して、酷くとがめられたという話がありました。最大の貿易相手だと思いますが、そこの出入りでも気にするのはなぜでしょう。
第2次世界大戦で枢軸国側で戦い、フィンランドは敗れています。その前、ロシア革命時にフィンランドは独立しますが、社会主義か資本主義かで内戦を戦います。
そんな歴史が、絡んでいるのかもしれません。フィンランド人はロシア領に多くを占領されていると思っているようです。
二つ目はこの映画が1970年代を舞台としていることです。「手紙」をキーワードとする以上、ICTが発達する前ということです。そして主人公は刑務所から出てきますが、この映画では刑務所が少し暗い感じですが、今はもっともっと明るい感じになっているということです。
それでは映画に合いません。
社会保障が充実しているのは北欧諸国の特徴ですが、面白いのは医療費で虫歯の治療代は有料だということです。生まれつき歯並びが悪いということであれば治療代は無料ですが、自分できちんとケアしないのは駄目、キシリトールを取ったり、水道水にわずかながらフッ素が入っているそうです。そういう考えに基づいて、逆にアレルギー体質のこどもには手当てが出るそうです。小麦のアレルギーがあると食べるものも大変ですから。
一方で、若年層や女性の喫煙が大きな問題になっています。公的空間では禁煙ですから受動喫煙の害はありませんが、やはり妊娠とか問題です。