9月29日神戸演劇鑑賞会の例会で『夢千代日記』を見ました。私はこれまでも前進座を贔屓にしていましたが、これでますます好きになりました。
演劇鑑賞会の運営サークルの当番で会報係りを担当しました。機関誌にこの芝居を見る心構えのようなことを、好き勝手に書かしてもらいました。
夢千代を演じた主演の今村文美さんのインタビューにも参加させてもらいました。芝居を見るだけではなく、7月以降の集まりの中でけっこう楽しませてもらいました。
もちろん運営サークルで話を聞かせてもらいましたが、その後の飲み会が楽しみでした。
ほとんどが初対面か、年に1回の運営サークルでしか話をしない人ばかりでしたから、とても刺激的で、思わずしゃべりすぎました。
それで、芝居の感想ですが、とても良かったとだけを記して、また今度書き込むことにします。
芝居の面白さが満載
芝居の見方は色々あるでしょうが、私は面白いことが第一です。それは映画でも同じことです。面白さとはわかりやすさであり、粋であり、知的であることです。
それらは個人個人によって関心の度合いが違うのですが、芝居見巧者から「何が言いたいのかわからない」といわれるのでは困りますし、初心者にも気配りしてほしいと思います。そしてわかればわかるほど深さを持っているのが良いですね。さらにそれをさらけ出すのでも声高に言うのでもなく、そこはかとなく伝わってくるというのが良いのです。
『夢千代日記』は全て兼ね備えています。テーマは明瞭でありながら、さらに奥に隠し持ったものがあるという感じです。そして踊りやドサ廻りの芝居が見事に楽しい。
芸達者、とはこれだと思います。
ラストの今村・夢千代が「生きたい」という独白もストレイトで、良いですね。
今月は大絶賛です。
気分は上々
今回は会報に書いた原稿を何人かにほめてもらったし、11月の『普天間』に、それに触発されたという原稿がかかれます。今村文美さんのインタービューや劇団との交流会にも出れて、最高の運営サークルでした。