4月例会学習会『シェールガスの成因と排水による環境問題』

一月近く止まっていました。もしかして、このブログを楽しみにしていただいた方が居たら申し訳ありません。ちょっと色々と立て込んでいました。
また週に1回以上を目標に書いていきます。
限界の先延ばしは危険
今月、といっても今週末が4月例会『プロミストランド』です。是非ご覧ください。

今月の学習会のテーマは、そこに出てくるシェールガスです。それで標記のようなお話を、神戸大学名誉教授の田結庄良昭先生にしていただきました。
40年ぐらい前に「成長の限界」と言う本を読みました。現在の人間文明を支えている化石燃料を一とする地下資源がなくなる、環境破壊によって地球に人間が住めなくなる、という科学者が予測した本です。
石油が早くに枯渇する、と言われていましたが、まだ持っています。新しい油田の発見もありますが、石油を採掘する技術が格段に進歩して、今まで採算の取れなかった石油が取れるようになったことがあります。
その究極の姿がシェール(頁岩)に含まれている、ガス、オイルの採掘が出来るようになったためです。
限界が先延ばしになっているのですが、それは同時に環境破壊などの危険が高まっている、といっても良いでしょう。
技術の進歩はなにをもたらしたか
2000年代になって、硬いシェール(頁岩)の微細な割れ目(ナノスケール、分子の大きさ)に閉じ込められたガス、オイルを取り出せるようになりました。
それは主に2つの技術①垂直に掘りながら途中から水平になるボーリング、②頁岩の割れ目を大きくする高水圧破砕、が発明された、からです。
これによって石油の値段が大きく低下しています。中東の石油が現代文明を支えていました。ですから中東を中心としたOPEC石油輸出国機構)は大事で、エネルギ−市場を支配していました。
それが今揺らいでいますが、それはシェールガスの影響です。
アメリカの大企業がこの技術を独占しています。シェールガスの埋蔵量は中国が一番で、ついでアメリカです。アメリカではシェールガスの採掘が進んでいます。石油をかわなくても良いのですが、シェールガス採掘には公害が発生しています。
採掘に必要な水を求めることと、そのつかった水の排水が地域環境を著しく汚染している、それが自然の環境を破壊しています。ニューヨーク州シェールガスの採掘を禁止しました。
アクシデント
学習会の後、いつものように居酒屋で飲みました。でもアクシデントがあったのです。居酒屋は電気を止められていたのです。真っ暗な中でロウソクとともしながら、懇親会を始めました。
でも楽しかった。

今月の映画の紹介は映画サークルにあります。是非ご覧ください。
http://www.kobe-eisa.com/