帳破り

4月12日は姫路市網干区垣内本町の武大神社の春の大祭に行ってきました。ここは村の鎮守様です。今年、私は還暦の厄年ですので、「連中」の幼友達に連絡を受けて神事に参加して来ました。

この村は私の生まれ故郷です。「吾亦紅」ではないですが、実家には今は従兄弟が住んでいます。
父が死に、母が倒れて、神戸に引き取りすむ人は居なくなりました。しばらくは2月に1回ぐらい家を空けに帰っていましたが、従兄弟が離婚したので、ここに住むようになりました。
私は20歳で就職のために大阪、神戸に出て行って、とうとう住むことはありませんでした。
でも親は、いつか帰ってきてほしかったのでしょう。村で同級生で作る「連中」に入れといい、私も従いました。そこの付き合いは、最初は父が、父が死ぬと叔父が私の名代で葬式等に出てくれました。
その「連中」も大半のものは村を出て行って、この日の参加は私を含めて3人でした。
村は大きくなりました。昔は150戸ほどでしたが、周囲の田んぼを区画整理事業で造成し、1500戸と10倍ぐらいの大きさになりました。増えた住民は若い人が多く、子どもも大勢います。聞けば小学校のある学年では1/3ぐらいを占めているそうです。
運動会の部落対抗戦はいつも優勝です。私の頃は、いつも最下位です。子どもが少なくてチーム編成もままなりませんでした。
この村は、魚吹神社の氏子で秋の祭りでは壇尻を出します。昔は人もお金もなかったので、ごくたまに(私の住んでいた頃、記憶では20年で5回もない)しか出ません。
今では、その壇尻も新調し会館も建て替え、毎年出ているようです。

そんな話を聞いていました。
この日は、9時から朝の神事、元服、厄年、還暦の男たち、そして神社の担当隣保のお払い。10時過ぎから福引、午後からは餅巻きがあります。

広場にこんな櫓が建てられてありました。
最後に、元服、厄年、還暦の男たちが集まって帳破り(打ち上げの宴会)です。
この祭りの費用は全部厄年の男たちが出します。