年末年始の映画

年末は忘年会を11回がありました。私はいつも飲んでいるのですが、普段飲まない人も含めて食べて飲んでというのは楽しいものです。
分類すると、職場2回のほかは、それぞれカテゴリーが違う友人たちです。

その忙しい中で、年末に見たのは『間奏曲はパリで』『ミケランジェロ・プロジェクト』『薩チャン正ちゃん』『人生スイッチ』『グランド・イルージョン』『マッドマックス・デスロード』『マッドマックス2』。そして年始は『独裁者と小さな孫』『シンプル・シモン』『母と暮らせば』『あん』『君はいい子』でした。
それぞれ水準以上の映画で楽しめたといっていいと思います。いちばん良かったのは『あん』でした。


樹木希林永瀬正敏が好演でとてもいい映画に仕上がっています。元ハンセン病の患者の老女と、過去を持つどらやき屋の「店長」ふれあいです。この映画、パルシネマが満員になっていました。それにちょっと感動です。高齢者が多いのは多いのですが、私よりも若い人も居ました。
ドキュメンタリータッチの河瀬監督の映像は私に合います。
期待はずれは『母と暮らせば』です。


ちょっと無理しているから、全体的にぼんやりした印象を持ちます。『父と暮らせば』があまりにもよく練られた脚本で、それと比べるのは無理ですが、息子を「本当」幽霊のように描くのは失敗だと思いました。やはり『父と暮らせば』のように、心の葛藤として扱うほうがいいと思います。
そうして始めて原爆にあった人々の苦しみが出てくるのではないかと思います。