西澤暲「平和を求めて―神戸大空襲の体験から視えてくるもの―」

12月10日に標記の学習会に参加しました。

西澤暲さんは元サンテレビスポーツキャスターで、阪神タイガースの実況中継を32年続けてこられました。そして1945年6月5日の神戸大空襲でお父さんとお姉さんを亡くされています。
今年82歳です。実に矍鑠とされていて、約1時間半を、よく通る声でお話していただきました。
戦時中の体験とその時代、そして最後は現代の政治状況やマスコミ、ジャーナリズムに対する批判にまで及びました。
テレビはほとんど駄目になったと言われます。神戸新聞は頑張っていますが、全国紙で評価できるのは毎日新聞だけ、朝日新聞も腰が引けていると批判されました。サンケイは論外で、讀賣も「自由新報に名前を変えたら」と本質をつかれています。
空襲の被災者を慰霊するモニュメント、全国に唯一、姫路の手柄山にありますが、そこが維持管理に困っている状況だそうです。あの戦争を肯定し「英霊」の祭る靖国神社とはまったく違うな、と思いました。
この学習会は「神戸に平和記念館をつくる会」が主催したもので、この2年間の取り組みや今後、神戸市に要望していく項目などが報告されました。