2月の映画

希望のかなた』『テレビジョン』『ラ・ラ・ランド』『羊の木』『デトロイト』『弁護人』『ウイスキーと二人の花嫁』『ロープ/戦場の生命線』8本でした。
2月は28日しかないし、大都市都市計画関係支部連絡会、西神ニュータウン9条の会の記念講演がありましたから、こんなものでしょう。
花はどこへいった
もちろん『弁護人』が良くできた映画で3回目ですが、新しい発見もありよかったです。でも『ロープ/戦場の生命線』、今日24日に見ましたが、とても心に残りました。ラストシーンに『花はどこへいった』が流れますが、現在の世界の状況を見て「いつになったらわかるんだろう」と言う言葉が残ります。

ヴァチカン半島のどこか、1995年というテロップが入ります。ユーゴスラビアの内戦ですが、休戦協定が整った後にやってきた、市民の生活を支援するNGOの活動を描きます。
村の井戸に死体が投げ込まれて、水が飲めないので、NGOのメンバーが、その死体を引き上げるために、ロープを捜しにあちらこちら行くという単純な話しです。
そこに戦場の傷跡や人間の色々な面が見えます。国連のPKOも批判します。
悲しいことが多いのですが、どことなくユーモラスなのです。そうでないの戦場を武器も持たずに走り回る多くのNGOの人たちは身も心も持たないよな、と思いました。
写真は井戸を覗き込んでいるところですが、白髪、ひげのおっさんはティム・ロビンソンなのです。『ショー・シャンクの空に』から随分年月が流れたなあと、感慨深いです。
バングラデシュの映画
『テレビジョン』はバングラデシュの映画です。民族博物館で見ました。

設定は現在です。バングラデシュの片田舎の村で、村長が村人にテレビ禁止を強いているのです。イスラムの「偶像崇拝禁止」を理由にしています。都会のテレビ局が「おかしい」と取材に来ています。
村では長老と若者が対立していて、村長の息子でさえも「携帯電話禁止」といわれています。
現在の物質文明とバングラデシュの習慣のおかしさを寓話風に作ったものです。
チラシにあるのは大きなテレビを模した劇場です。テレビは駄目だが、芝居で娯楽を提供しようとしたものです。
この国の1面でしょう。
島をあげての結婚式
ウイスキーと2人の花嫁』は第2次世界大戦中にスコットランドで実際にあった話に基づいて作られたものです。

スコットランドの沖合いの小さな島、戦時中でウイスキー配給が止まります。そんなときに島の近くで船が座礁します。その船には米国に輸出するウイスキーが積まれていたのです。
島民はみんなで協力して、船からウイスキーを盗み出すという話です。そして姉妹の婚約と結婚の御祝いパーティを、島を挙げて盛大に楽しんだという、たわいもない映画です。
なぜこれがいいのか。島民がみんなで飲んで歌って踊って、本当に楽しそうに若い二組の結婚を祝っているのに、いいなあ、と思ったのです。
他に『デトロイト』もいい映画でしたが、これは西神ニュータウン9条の会HPに投稿しましたので、そちらを見てください。