4月の映画

ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』『修道士は沈黙する』『監獄の首領』『ブライド・スポット隠蔽捜査』『ウォーキング・ウィズ・エネミー』『馬を放つ』『惑星ソラリス』『昼顔』『サーミの血』『女は2度決断する』10本見ました。月末の連休は香住マラソンがあったので映画を見ることが出来きませんでした。そのわりに数的にはよく頑張りました。
ドヌーブがいい
4月の演劇鑑賞会は『しあわせの雨傘』で賀来千賀子が主演ですが、これの映画化されたものはカトリーヌ・ドヌーブで、私は賀来千賀子にドヌーブを重ねて見てしまいました。残念ながらドヌーブの魅力には及びませんでしたが、面白い芝居だと思いました。
今月は『昼顔』でした。



さすがルイス・ブニュエル監督です。ドヌーブにこんな役をきっちりやらせるなんてすごい監督です。
貞淑な上流階級の人妻が売春宿の娼婦になるという映画ですが、彼女の揺れ動く気持ちがとても素晴らしく描かれています。でも女性が見ると「違う」と言う批判があるかもしれません。
「2度」を言いたかったのか
『女は2度決断する』も女の映画です。ドイツ、トルコ系移民の夫と息子をネオナチに殺された妻が、裁判で無罪(無実ではないが「疑わしきは被疑者の利益」で無罪]となった男女に自爆テロを仕掛ける、という映画でした。

犯人の二人のアリバイを証言したのは、同士であるギリシアの極右政党の党員でした。検察はそれを崩せなかったので無罪になったのです。
妻は爆破付近で犯人の女を見ているので「こいつが犯人だ」と確信しています。ですから復讐を決意します。
犯人二人はアリバイを偽証したギリシアの同士の近くでキャンピングカーで暮らしていますが、それを突き止めた妻が爆弾を仕掛けます。しかし一度目は彼らが帰ってくるまでに取り外します。
もう復讐は止めるのかと、思わせて、最後は自ら爆弾を抱えて、二人がキャンピングカーに帰ってくるのを見定めてから乗り込み自爆します。
これをどう整理してみたらいいのか、いまだにうまく理解できません。
サーミの血』は市民映画劇場でした。いい映画です。単に先住民の差別だけではない、アイデンティティとはなにかを考えさせてくれました。また別途書きます。
ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』は西神ニュータウン9条のHPで書いていますので、そちらも見てください。