12月の映画

バルバラ セーヌの黒いバラ』『ボヘミアン・ラプソディ』『ガンジスに還る』『斬、』『先祖になる』『シーモアさんと、大人のための人生入門』『スカイライン−奪還』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』8本で、今年見た映画は113本でした。
年末は年賀状書きや家の片付けなどで映画を見られないので8本でした。
今大ヒットしている伝説のバンド、クィーンの自伝的映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、私にはピンと来なかったのです。
それで「これは」というのがないのですが、塚本晋也監督の『斬、』が久々の邦画で面白い視点だと思いました。

時代は幕末に設定して、剣術で身を立てたいと考えている若い男は、人を切ることに大きな抵抗感を感じるようになる、という不思議な映画です。
塚本監督自身が剣の達人で、使える男を江戸へ連れて行こうとしているのですが、主人公役の池松壮亮が変わっていきます。
殺陣は斬新で面白いと思いますが、それ以上に対立していない者同士が殺し合いをしてしまう、という描くのが独特です。
殺しあう大義名分は虚しいものだというのです。
ついでに『先祖になる』も邦画のドキュメンタリー、東日本大震災の直後に池谷薫監督が2013年に製作。陸前高田、息子を失くし家も流された77歳の樵が、家族の反対を押し切って、危険なその場に家を再建する。

これも不思議な感覚。1000年に一度の津波が来ても、そこに家を建てようと決意する老人は頑固なだけなのか。先祖の生き方を踏襲するように感じる。
ガンジスに還るも不思議な映画。

インドの老人が夢で死を悟りガンジス川の辺、聖地バラシナの死を待つ人々を受け入れる宿屋に行く。その老親を世話をするために、働き盛りの息子が一緒に行く。携帯で会社と連絡したり滑稽さを見せる。
生と死を描いているが、生きることの生々しさ苦しさしがらみを描く。
映画サークルの例会シーモアさんと、大人のための人生入門』は音楽に造詣が深い人が見るといい映画なのだと思う。正直に言うが、私はよさがわからない。
ジュラシック・ワールド/炎の王国』はホンモノのような恐竜がたくさん出てきて面白い。

映像効果抜群だが、それだけの映画。
バルバラ』はお酒を飲んでみたので寝ていました。