2019年一月に見た映画

ミッション:インポッシブル/ファールアウト』『爆弾処理班』『家へ帰ろう』『葡萄畑に帰ろう』『天命の城』『おかえりブルゴーニュへ』『マイ・サンシャイン』『イコライザー』『イコライザー2』9本でした。

1月は八丈島に旅行に行きましたが、よく見ました。シネマ神戸に二日行きましたから、それが大きかったですね。

一番良かったのは市民映画劇場の『天命の城』です。これは西神ニュータウン9条の会HP1月号に投稿しましたので、そこでお読みください。

次に良かったのは「おかえり」がついた3本『家へ帰ろう』『葡萄畑に帰ろう』『おかえりブルゴーニュへ』です。

故郷へ帰ることが共通テーマですが、少しずつ違います。

中でも『おかえりブルゴーニュへ』は故郷とワイン作りが密接に繋がっているところがいいですね。「帰る」という言葉に重みがありました。

親父に反発して二十歳過ぎで故郷を出て世界中を放浪、オーストラリアで家族を持ち自分の葡萄畑を持ちワインを作っている男と、ブルゴーニュに住み続けてた妹と弟の話です。

『葡萄畑に帰ろう』は、ジョージアの政治と社会を風刺したもので、コメディタッチです。大臣まで出世した男が失脚して母親の待つ葡萄畑に帰ってくるという、割と単純な映画でした。

『家に帰ろう』はアウシュヴィッツから生還した男が70年を経てアルゼンチンからポーランドの家へ、その時助けてくれた友人に会いにいくという映画で感動的です。ですが私はこの手の映画は、ユダヤ人に強い不信を持っているのでちょっと嫌です。

『マイ・サンシャイン』は期待していった映画です。

1991年「ロドニーキング事件」黒人の青年を四人の警官が公衆の面前で暴行を加えます。1年後、陪審員は彼らを無罪にしました。そのあと「ラターシャ・ハーリンス射殺事件」黒人の少女が万引きと間違われて射殺されます。撃った韓国系女性は罰金刑です。

それらを背景に1992年にロサンゼルスで暴動がおきます。

親に見捨てられた子どもを養うミリー(ハル・ベリー)たち黒人の家族が暴動に巻き込まれていく姿を描きます。彼女たちを助けるのが隣にすむ白人男(ダニエル・クレイグ)というのが救いです。

原題は「KINGS」です。いい映画ですがちょっと分かりにくさを感じました。それに邦題がおかしすぎます。

イコライザー』『イコライザー2』はデンゼル・ワシントン主演のアクション映画。

元CIAの特殊工作員が悪を懲らしめるという映画。見てスカッとするだけですが、デンゼル・ワシントン主演だからもう少し期待しましたが、それだけです。 

引っ掛かったことが一つありました。デンゼル・ワシントンはロシア・マフィアを全滅させるのですが、主敵となったその隊長の経歴、正体を暴くのですが、それがすごい。

傭兵上がりというのはいいが、幼少期、親が死に施設や親戚をたらいまわしされて虐待されてかなりのワルになった、そして最後にめぐりあって養父となった人はとても優しい人で、荒れる彼を、我慢強くじっと抱きしめるように見守っていた。

その人が夫婦ともに強盗に殺される、本当は隊長自身が「やさしく見守ってもらうような中身がない人間であることを、その養父に知られるのが怖くて殺した」のだと断じます。

まったく人間らしい心がない人間と暴くのです。私は「それはあんまりだ」、この映画はそこまで人間不信かと思いました。

あと年初に見た『ミッション:インポッシブル/ファールアウト』『爆弾処理班』もアクションB級映画。前者が核兵器、後者が1000TNT爆弾の違いがありました。