映画を見なかった週ですが

7月23日24日25日。神戸にいたのですが映画を見ることができませんでした。

23日は神戸市教組の教研集会(神戸市教育会館)、24日は前川喜平さんの講演会(新長田勤労センター大会議室)、25日は休息に当てました。そして23,24日とスポーツジムでランニングしました。

第69次教育研究集会

 

23日は「共同研究者」という立場を当てていただいて、平和学習の分科会で一言喋らせていただきました。全体集会の記念講演「笑って考える子どもたちの未来」(瀬地山角:東大教授)も聞きました。

記念講演は、現在とこれからの日本は共働きというのが標準の働き方で、そのためには社会全体の労働環境を変え、家庭生活の意識改革、特に男の家事労働の参加を増やすことが必要だという話でした。それが女も男も救い、住みよい社会、働きやすい職場を作るといわれます。まったくその通りだと思いました。

しかし私のこれまでの人生はわがまま気ままで、家の用事はまったくといっていいほどしてきませんでした。わずかに嫁が仕事の時に子どもの面倒を見て食事を作った程度です。そのことには反省をしていますが、これからの人生で家事の半分を担えといわれると「ゴメンナサイ」というしかありません。

いずれは社会から脱落し、家族から捨てられる運命なのでしょう。

全体集会は大ホールが一杯でしたし、平和学習の分科会も50人程度参加されていました。

分科会では市教組の平和運動、2つの小学校の平和学習の報告と「戦没した船と会員の資料館」大井田さんの短い講演でした。

学校の先生は大変忙しいと思います。その中で労働組合活動を担い、教育研究を続けるのは大変です。今回が69次の集会ですが、まさに頭が下がります。

しかも平和学習は現在の情勢では困難なことが多いと思います。子ども達に戦争、平和について関心を持たせるにはどのような切り口、どこから入っていくのか、それが難しいようです。身近な家族の戦争被害を聞くとか、修学旅行で広島とかに行くのがいいと思いますが、なかなか難しそうです。

やはり神戸に平和記念館をつくる必要が在ると思いました。

前川喜平講演会

f:id:denden_560316:20190826001829j:plain

私はこれまで教育や福祉にはまったく関係のない職場で働いてきました。それらのことを積極的に学んできませんでした。しかしまちづくりと福祉は密接にかかわっていることに、40過ぎぐらいから感じてきました。そして定年になって少し時間が出来たので、その方面の話も聞こうと思っています。

今回、前川さんの講演を初めて聞きました。とても良かったです。

文科省事務次官という典型的な高級官僚ですから、その話し方も「真面目」というそんな感じです。ただアベ政権に公然と反旗を翻したのですから、さすが堂々とした話しっぷりでした。

憲法の一番大事な条項は13条「個人として尊重される」と言われました。個人の上に国家があるのではなく、個人の尊厳を犠牲にして達せられる価値はない、と言い切りました。

そして国家は個人によって形成されるし、教育はその個人、人格を完成させることを目的としている。夜間中学を応援してきたそうです。それが前川さんの人生です。

彼は「面従腹背」をモットーにしている、とどこかで読みました。よっぽど頭がいいのでしょう。自分の本心を隠して官僚の頂点にはなかなか立てません。

新自由主義国家主義は親和的だとズバリ指摘しました。