アメリカ社会の退役軍人(『30年後の同窓会』学習会)

 今週の20日21日と映画サークルの例会です。その学習会、標記の題目で9月4日大塚秀之(神戸市外大名誉教授)先生にお話していただきました。機関誌の作品背景とあわせて書いていきます。

 映画が、ベトナム戦争で闘った3人の戦友が一緒に旅をする話ですから、米国における退役軍人たちについてです。老齢期にはいった男、白人2人と黒人です。

f:id:denden_560316:20190917002137j:plain

 退役軍人の総数は2040万人。米国の戦争に行った人(戦死者)を新しい順に書くと対テロ戦争142万(1189)人、湾岸戦争232万(1296)人、ベトナム戦争920万(90200)人、朝鮮戦争572万(54246)人、第2次世界大戦1611万(405399)人です。

 こういう退役軍人たちの福利厚生(医療、障害保障、教育援助、年金、住宅)のために退役軍人省があり、職員30万人という国防総省に次ぐ大きな省庁で予算規模も約15兆円です。

ここでも黒人差別があるそうです。

法的には同等ですが、この福利厚生を実施するのは各州、自治体です。南部諸州ではいまだに根強い差別意識を持っている、ということでした。

詳しい作品紹介は映画サークルのHPをご覧ください。

神戸映画サークル協議会(神戸映サ)