9月30日に標記のタイトルで、NPO神戸定住外国人センターの志岐良子さんに来ていただいてお話を聞きました。
初めて聞いて驚いたことが2点あります。
1つはミャンマーの状況です。ロヒンギャのことは報道等で知っていましたが、この国には135民族がいて主要民族も8民族いるという多民族国家(ロヒンギャは国民ではないということでこの数に入っていない)だということです。少数民族は国境の辺境、山岳辺りにいます。
まったく知りませんでした。
もう1つは日本の難民受け入れが非常に少ないことと、その待遇が非常に貧弱だということです。
受け入れ人数は毎年20~30名程度で今年10年目だそうです。
ミャンマーの難民キャンプは隣国のタイ国境付近にあり、マレーシアも多く受け入れています。でも子どもたちは学校にも行けないし、働くにしても最低賃金水準です。
今年、9陣の難民が初めて神戸に来ました。生活が出来る最低保障と子どもたちの就学が地域の選ぶ基準だそうですが、自治体に相談することなく国が一方的に決めます。
彼らが生きていくための手続きが整っているわけでもなく、衣食住の最低生活を保障するために世話をする自治体職員もいません。
ここで暮らすのであれば彼らが地域に溶け込むための工夫がいると思うのです。
国の外郭団体が少ない体制で面倒を見ています。国の政策であるならば自治体が協力してもおかしくないし、実際のノウハウはNPOにあるとしても例えば住宅の保証人には自治体がなるという、最終責任をはっきりさせると、彼等だけでなく市民にも安心があると思います。
10月例会は今週11日12日です。
詳しくは映画サークルのHPご覧ください。解説も書いてあります。