新年の挨拶

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

下記のような年賀状を友人に送りました。

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本と映画の紹介をしておきます。

「解体屋ゲン」は「週刊漫画TIMES」で現在も連載中の漫画です。単行本になっているものをアマゾンで読みました。

爆破解体の専門家である朝倉厳を中心として彼の仲間が活躍する漫画で、主として土木建築の分野にあるさまざまな問題を、分かりやすく取り上げています。例えば談合もその一つです。

63巻と長いのを見ても分かるように、その取り上げる範囲は非常に広く、下町商店街の活性化、伝統的職人的な技術の継承や引きこもりの若者まで、ゲンが色々な人とかかわる中で、引っ掛かってくる問題を上手に漫画にしています。しかも取り上げる姿勢が素晴らしいのです。

一度読んでみてください。

「裁判所の正体」は2019年11月13日のブログに書きました。私たちの信頼の厚い裁判所、裁判官の実態と問題点を指摘しています。正直に言ってショックを受けた本です。

「ある男」芥川賞作家、平野啓一郎の長編小説です。私はミステリーとして手にとりましたが、1度ではこの本のすべてを読み取れないと思うほど、色々な要素がありました。

 宮崎の過疎の村で林業の見習いをしていた男が死んだ。その男の兄が来たときに、彼は戸籍を偽っていたことが分かります。

 彼は誰なのか、何のために別人になっていたのか、調査によって少しずつ明らかになっていきます。

 これだけで立派なミステリーになっています。そして彼の人生を辿るだけで現代社会の裏面が見えてきます。さらにその調査をする若い弁護士の人生も重なって、小説は大きなふくらみを持っています。

 これらの本の共通項として添え書きを書きました。守るべきもの、変えていくべきものをどのように考えるのか教えてくれました。とくに「解体屋ゲン」は本当に多くの課題を提起しています。それらにすべてが賛成というわけではありませんが、よく考えないといけない、目先の利益にとらわれるな、という主張には賛成します。

映画

 

 映画はそれぞれ既に書いています。『12か月の未来図』は西神ニュータウン9条の会HP7月号、『ニューヨーク公共図書館』は同8月号にそして『主戦場』は2019年7月9日のブログです。読んでみてください。

 『主戦場』は、従軍慰安婦について考え方の違う色々な人が登場します。『ニューヨーク公共図書館』は多くの人が使う知識の集積場、砦です。多様さが必要です。

 『12か月の未来図』は中心的な考え方ははっきりしているけれども、それとは違う考え方もあることも含めた人間賛歌です。