2021年11月3~6日:宮城県亘理町~岩手県山田町
名取のマラソン大会で10㎞を走るのと合わせて、三陸海岸の街を訪ねてきました。2011年の東日本大震災以降、6年続けて被災地に行っていましたが、2016年11月が最後になっています。
定年退職して、労働組合の役職も降りて、こちらに行く「用事」がなくなったためです。
三陸自動車道が開通するなど、復興事業の大半が終わったような感じですが、でも大槌町の小川旅館に聞くと、元の場所に戻れない、悔しい哀しい状況があるようです。被災者ひとり一人の実情が違うと思いますが、これほどの大災害ですから、簡単にはいきません。
今回は、南は宮城県亘理町、北は岩手県山田町の範囲で動きました。
各地に津波伝承館が作られて、被災と復興のビデオ等を観ました。大体が同じようですが、少しずつ特徴もありました。でも福島の原発事故に触れたものはありません。絆や助け合いが強調されていますが、そこは無視しています。ちょっと綺麗ごとで嘘くさく見えてしまいます。
大まかな日程は以下の通りです。いつものように郷土博物館を回ってきました。
11月3日
神戸空港(スカイマーク)仙台空港、名取市、閖上日和山(仙台東部道路)多賀城市、東北博物館(昼食、古代米カレー)多賀城址、石巻津波伝承館(三陸自動車道)気仙沼プラザホテル
11月4日
シャークミュージアム、氷の美術館、大谷鉱山資料館(三陸自動車道)陸前高田(海鮮天丼)伝承館、浮島(三陸自動車道)釜石郷土博物館、大槌町小川旅館
11月5日
大槌町役場、山田町海とくじらの科学館(三陸自動車道)南三陸町さんさん商店街(カキフライ定食)南三陸中学校(三陸自動車道)登米市伊豆沼(東北自動車道)仙台法華倶楽部(東洋軒)
11月6日
青葉城址資料館、閖上、マラソン大会、名取閖上温泉(カレー)、亘理郷土資料館、仙台空港(スカイマーク)神戸空港
現地での移動はレンタカーを使いました。江戸落語のCD10枚をもっていき、一昔前の名人の話をたっぷり聞きました。
まず名取へ
区画整理事業などは終わっていて、復興住宅も建っていますが閖上周辺は閑散としています。
東北博物館
とても立派な施設で、見て回るのに半日は欲しいところです。
特別展示は「みちのく 武士が愛した絵画」、仙台藩初代藩主の伊達政宗は文武両道で書画もよくしたようです。第五代吉村もかなりの腕前です。
石器時代から古代、現代の東北の特徴が分かりました
津波伝承館
各自治体に津波伝承館ができていた。同じように被害の実態を伝えていたが少しずつ違うところもあります。気づいたことを書きます。
・人命救助や災害支援の役割は消防と警察で、実際にも多くの自治体からの支援があったでしょうが、自衛隊の救助を大きく扱っています。
それならミサイル、戦闘機の軍事力よりもパワーショベルと救助ヘリの充実が必要ですし、安上がりです
・福島の原発事故には触れていません。助け合いや絆という言葉が空しくなります。
・それぞれの地域の津波の前後の写真、映像があります。人家が密集していたところに、大津波が来て、広範囲にすべてが押し流されました。
・大きな被害を受けたが、区画整理事業など概ね復興事業は完成していますが、街や暮らしの復興はまだ途中です。
地震以前から、三陸海岸地域が地域経済の斜陽化、漁業、水産業の衰退、人口の減少があるので、復興は厳しいだろうと感じます。
(以下は後日に書きます)