落語三昧

 喜楽館ができて以降、落語会に行く回数がぐっと増えました。上方の若手落語家も知るようになってきました。

 それまでは文化ホールが主催する東西名人選(小三治、福団治等)、若手の大倉寄席やKAVCシアターの落語ヴィレッジ(九雀、吉弥、文之助)朝日ホールの米朝一門会(米團治、南光等)で、年に3、4回でした。

 現役時代は出張で東京に行くと、なんとか時間を作って末広亭に行っていました。

今では喜楽館定席は月1以上、年4回のえびす寄席、そして市内のホール落語にもいくので、かなり回数は増えています。喜楽館「たにまち」にもなりました。

 2021年はコロナ禍で、喜楽館の一時閉館等があり落語会も減ってしていましたが、数えれば15回行っています。

 プロの落語家の数は江戸600人、上方200人と言われています。やはり東京の落語家の層が厚いのは否めません。上方落語四天王と言われた松鶴米朝春団治文枝の次を担うべき世代の小染、枝雀、吉朝、松葉(7代目松鶴)、6代目松喬と早逝したのが残念です。そんなに売れていませんでしたが福団治の一番弟子、福車も上手でしたが60前で亡くなっています。

好きな噺家、嫌いな噺家

 現在の私の贔屓は中堅どころでいうと7代目松喬、銀瓶、かい枝と若手で雀太、二乗、華紋に期待しています。女流では都、三扇と言ったところに好感がもてます。団姫(まるこ)の坊主頭には色気を感じます。

二葉がNHK新人賞を取りましたから、一度聞きたいと思います。3年ほど前に一度聞きましたが、その時は下手でした。

1、2度しか聞いていませんが、福丸、雀喜も面白と思います。

 逆に嫌いな落語家の筆頭が文珍です。「アベ桜を見る会」でアベの後ろに立つ得意そうな顔が忘れられません。「世相を鋭く切り取り笑いに変える唯一無二のセンス」という評価もあります。上手なコピーですが、彼のセンスは支配層に媚びる幇間のそれです。

 次に嫌いなのが3代目春蝶です。彼はネトウヨそのものの考え方で、高市早苗を支持していると公言しているそうですが、いかにもです。

 何年前か、ラジオのパーソナリティをしていた時に、地球温暖化は「フェイク」という主旨の話をしていました。ひどい無知だ思ったのは「北極は海なので、氷が解けても水面上昇はない」という言い分です。北極海の周囲の大陸にある氷も解けることに頭が回らないのです

 36日に米朝一門会が文化ホールであり、行きました。南光、塩鯛がさすがに面白く聞きました。ざこばも短い噺でしたが、貫禄がありました。前座の故枝雀の息子りょうばは、もう一つです。けいこ量が足りない感じでした。

 22年度も喜楽館の「たにまち」になりました。大阪の文楽劇場にも行こうと思っています。これから落語三昧とまではいかないけれども、上方落語を定期的に聞きに行きます。