今週は連休が明けた週で、色々と予定が詰まって忙しかった。
9日月曜日はグランド抽選に参加するために午前中休暇をとった。6月7月と仕事が終わったあとで、職場でソフトボール大会をする。そのために先月に続いて抽選会に参加した。朝からたくさんの人が集まった。300人弱といったところか。若い人は大学生、そして少年野球や少年サッカーのお母さんたち、そして私達だ。さすがに、スポーツをしようという人ばかりで、みんな元気そうだ。
特に小学生を子どもに持つ年代のお母さんの集団は元気そうだ。色気もある。かわいい人もいれば、男らしい人もいる。こういう女の人が子どもを育てているのか、という感慨を持った。
その後、医者に行った。心療内科だ。私はうつ病で、3年前に約8ヶ月休職もした。職場復帰してからどんどん良くなっていった。寛解の期間が長くなって、すごく楽になっているが、薬をまだ一つ飲んでいる。
一つ書いておくと私の状態は以下のようだ。
人間の体内に「心」という部位はない。脳の科学的電気作用が総合的されて「心」とか「魂」と呼ばれるものになるのだと思う。うつ病はその作動に支障が出ているということだろう。原因はさまざまな外的要因(その多くがストレスと呼ばれるもの)によって引き起こされてる。しかしその治療は外的要因を取り除くということではなく、支障を起こしている脳を正常作動に戻すことだ。そのためには休養と薬が必要となる。
外的要因は、取り除ければ良いが、出来なくても脳の力や全体の体力が回復していれば、対応できると思う。同じ状態に戻って大丈夫な場合と、再発する場合とがある。
しかしうつ病は骨折のように「はい大丈夫」という状態には簡単にはならない。そこは寛解という独特の、治癒、快癒や全快というのとは別の考え方で対処する。いい状態が続くようになるということで、良しとする。
私は、長期の寛解を味わっている。
「心」の病気になってみて、初めて感じることだが、これは外からはわかりにくいし人によって出方が大きく違う。私の場合は大変な疲労感があった。しかし出勤を続けようと思えば出て行けた。体も心も疲れ果てて、その先がどうなったかはわからないが、人間ドックでは「異常」は見つかっていない。
他の人では、まったく回りにはわからず、急に出勤できなくなる場合もあるようだ。サボっている、と見えるかもしれないが、そうではない。出勤できない状態は相当深刻であり、それを気づかせないということで、本人は無理に無理を重ねていると思う。
周りの人にお願いしたいのは、変だなと思えば長期の休暇をとるとことを進め、休職した人が帰ってきたときには、とりあえずそっとしておく、そして楽しいことに誘うということだろう。
夜は7月例会『闇の列車 光の旅』のプロジェクト。5人で試写を見た。単純な話で、ホンジュラスの少女が、父と叔父とでアメリカへ不法移民しようとして、列車の屋根に乗って行くが、途中、メキシコのギャング団に襲われる。その一人の少年がボスを殺して少女を救う。彼も帰るところを失い、アメリカに逃げるしかない。少女と少年はほのかに静かに深く恋に落ちる、ということだ。昔よくあった「ア・ボーイ・ミート・ア・ガール」のパターンだ。
中米の貧困が背景にあるが、それがメキシコの緑豊かな風景の中で、純愛物語が繰り広げられると、なんとも美しく、物悲しい。映画はそれ以上には言わない。寡黙さを持っている。
さてどんな例会紹介になるのか。私は背景を担当する。ラテンアメリカ全体の動きと、ホンジュラスやメキシコの現在を書こうと思っている。是非読んでほしいし例会に大勢の人が着てほしい。