2010-01-01から1年間の記事一覧

神戸新聞12月23日「清陰星雨」中井久夫

これを読んで、あわてて古い新聞を漁った。この前は9月30日であった。中井先生のエッセイは年に4回ほどのようだ。今までは掲載されているのは知っていたが、ほとんど読んでいない。これからは真剣に読もうと思った。 中井先生は最近の出来事を長い時間尺で見…

「スプリング・フィーバー」

29日に元町映画館で見ました。Kさんが来てて、3回見たといっていました。 http://www.uplink.co.jp/springfever/ 南京風俗みたいな感じです。いきなり若い男が裸で抱き合ってセックスしますから、どうなるんだろうと思いましたが、あとはわりあいと大人し…

映画サークル忘年会

27日です。ちょっと狭かったですが、私たちにはちょうどいい、お似合いの店です。今年になってなじみになりました。「てふてふ」さんありがとう。 今年は、職場関係が3回、友人と2回でこれを入れて6回の忘年会です。平日はほとんど毎日のように飲んでいま…

「相棒 劇場版Ⅱ」

24日に見ました。 テレビの「相棒」もよく見ています。水曜日は色々と入っているのですがビデオに録画して貰っています。ファンですね。 だいたい刑事ものは好きです。広い意味でのミステリーの範疇です。その中でも「相棒」は良質だと思います。 それはなぜ…

葬られた王朝 古代出雲の謎を解く」梅原猛 新潮社

梅原先生のものはとても分かりやすくて、しかも独創的ですから面白く読みました。しかし私に古代史の素養がないもので何度も読み返して、結局、読み通すのに半年近くかかりました。 この本は寝る前に読む本と決めて枕元において、10分、15分のわずかな時…

「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」

例会にできないかと見に行きました。満席で期待してみましたが、ちょっとしんどい感じです。

「日本沈没第2部」小松左京 谷甲州 小学館

第1部は1973年でした。ほとんど、日本列島を沈めることで終わってしまった。そしてその後の日本人がこの小説で書かれてある。大部466頁であった。率直な感想は「まあまあ」「可もなく不可もなく」です。なぜなら現実世界の動向に引きずられていると思うから…

「ドキュメンタリー弁護士 布施辰治」

http://www.fuse-tatsuji.com/ 来年1月に元町映画館で上映する。 http://motoei.com/ 13日に試写会をした。彼は戦前、戦中、戦後に活躍した弁護士だ。戦前は治安維持法と真っ向から闘い、社会的弱者を助けた。権力の標的にされ、彼自身も逮捕もされたが、彼…

「女の子ものがたり」

12月例会だった。その参加はあまりにも少なかった。しかしわがサークル「カオス」は20人参加した。この映画云々ではなく、参加できるときには参加してくれる人たちだ。感謝している。 それと60周年記念誌のゲラが来た。これもまた感動的だ。原稿を出すのが遅…

「信さん 炭鉱町のセレナーデ」

11日に元町映画館で見た。 この映画の主人公、守は私と同年代だ。だから親近感を持つと同時に「私はそうではない」という拒否感もはっきりと自覚的に持つことができる。ただ守が言うように、子どもであったがゆえに、この時代の大きな流れは、そのときはまっ…

「クリスマス・キャロル」劇団昴

およそ芸術と言うものは「何をどう描くか」というのが、出発点だと思う。その描き方の上手下手が現実的な伝える力であって、そこをおざなりで良いとは思わないし、目的と手段は密接に関わってくると思っている。(極端な話、いいことを言っているのだから、…

ノーベル平和賞

12月10日にノーベル賞の受賞式があった。平和賞を受けた劉暁波氏の欠席が日本の新聞でも大きな話題となっている。中国政府の異常な対応によって19カ国が欠席をしている。幸い日本政府は出席したが、世界の国の中で、言論の自由を守ることがどれほど重要であ…

「100歳の少年と12通の手紙」

いい映画でした。いやほんと、久々にそう思う映画です。どうでもいいのですがタイトルが「100歳」となっているのが気になります。話が始まって12日間、一日10年と勘定して生きるのですから120歳で、しかし死ぬ間際には手紙が書けないから12通はないのでは、…

KAVCの樋野香織さん「KAVCから発信する映画の魅力」

12月6日にお話をいただきました。すぐに書き込まないといけないのですが、毎日遅くて、その上酔っ払っていて、頭も体もPCに向かえないので、とりあえず、そういう話しがあったということだけ書き込んでおきます。中身は週末になるかもしれません。 やはり…

「アメリカ産業社会の盛衰」鈴木直次 岩波新書

社会の根幹にあるのは生産、労働の場であると思う。家族関係も重要であるが、働く環境の変化によって家族関係も大きく変わっていく。 この本はアメリカと言う現代における一つの典型と言うか、人類社会がモデルとした、あるいは「アメリカンドリーム」と言う…

「キス&キル」

12月4日のレイトショウに行った。時間がレイトしかあかないために選択の余地がなく、家に帰るのも、なんだし映画を見に行った。 キャサリン・ハイグルは美人で感じのいい女優だった。それだけと言えばそれだけで、ストーリーの面白さもアクションというか殺…

狂言名人会

記録として残すために書いておきます。 11月24日(水)に神戸文化ホール(中)で東西狂言名人会がありました。和泉流の野村萬と大蔵流の茂山千作が出た。年に1回の贅沢だからそれでいい。しかし茂山千之丞が体調不良で出なかったのは残念です。 12月4日に千…

「千年の祈り」

市民映画劇場11月例会でした。いい映画ですが参加者が少なくて残念です。やはり私が例会紹介を書いた例会は入りが悪いと言う、結果だけが残りました。 それでも性懲りもなく映画の感想を書こうと思っています。できたら又ここにアップします。 その焦点とな…

『マチェーテ』

まあ、度外れた醜男が主人公で、血しぶき飛び回りのアクション映画といえばアクション映画。だからR18。でもほとんど裸は出てこないしセックスについても映さない。 麻薬王とアメリカの人種主義者、メキシコ移民という舞台設定で、ヒーローは強いようで、…

「私の松本清張論」辻井喬 新日本出版社

辻井さんの評論を読んで、この方法論とか分析の仕方を学びたいと思った。そこから映画評論はどう展開すればいいのか、真剣に考えたい。 「一作家について本にまとめたのはこれが初めて」といいますが、松本清張という魅力的な作家の、そのスケールの大きな、…

神戸新聞夕刊「論説さろん」無恥というか無知というか

新聞については、やはり偏見があります。「インテリが作りヤクザが売る」と思っていました。しかし11月20日付けの標記のコラム「TPPと兵庫」を読んで、恥ずかしいと思ったら原稿はかけないのだな、と思いました。 TPPとは「環太平洋連携協定」という貿…

『行きずりの街』

11月20日に見ました。少し上等の2時間ドラマかな。原作は「このミステリーがすごい」の92年度1位だそうですが、そうかな、と思います。それほど目新しい特徴があるようには思いませんでした。 原作は志水辰夫です。彼の本はまったく読んでいないので、その味…

「街場の現代思想」内田樹 NTT出版

内田さんは小説家ではありませんが、分かりやすい「哲学書」を何本も書いて「日本辺境論」というベストセラーを書いています。私は「若者よ、マルクスを読もう」を読んで、非常に熱い人だなということと、率直にものを言うのが気に入って、図書館で探してみ…

11月例会学習会

11月12日「最近の中国事情」講師は前田清(日中友好協会兵庫県連合会会長)さんです。とても面白くて、しかも中国の素顔がよく分かりました。さらに今後の日本との友好や中国の変化の可能性まで言及していただき、大変勉強になりました。 学習会の様子 懇親…

「どうなる?映画上映」を聞いて考えたこと、その2

厳しい話、暗い話が多いのはやむをえないが、さらに長期的変化で確実にやってくる大変な課題に人口減少がある。それも10年ぐらいならまだしも、30年50年の期間で言うと1億2千万人が9千万人台に落ち込む。しかもそれは一律ではないから、地方が厳し…

「どうなる?映画上映」を聞いて考えたこと

行く前はあまり興味がわかなかった。映画業界のことを詳しく知ったとて、私のできることはない、と思っていたからだ。しかし、あまりにもひどい状況を聞いて、私にもできることはないかと考えた。 百戦錬磨の弱小配給会社のつわもの達でさえ展望を見出せない…

損保ジャパン東郷青児美術館 国立博物館

7日は映画を見ようかとも思ったが、東京でしか見られない映画を捜したが、ないので、美術館に行くことにした。 損保ジャパンは「ウフィツィ美術館」(イタリア)の画家の自画像展だった。 そして上野に出て博物館にいった。特別展は「空と宇宙展」 しかしこ…

末廣亭

5日「昼席」で12時から5時半まで、2700円で十分楽しめた。6日は「深夜寄席」9時半から11時まで、4人出演で500円と安い。 末廣亭は落語の定席だが、これを見て「落語が面白い」と言えないが「寄席は面白い」と言える。神戸文化ホールの東西名人選は値段は高…

全国映連活動者会議 11月6日

「どうなる?映画上映―映画配給の今とこれから―」 標記のテーマで、伊藤重樹(コミュニティシネマ)中野理恵(パンドラ)原田健秀(岩波ホール)3氏のパネルディスカッションがあった。司会進行は全国映連代表の岡本健一郎さん。 中野さん 会議の後のパーテ…

11月3日という日、ジャーナリズムの見識

今日が何の日か。もちろん文化の日。「自由の平和を愛し、文化を進める」と「国民の祝日に関する法律」に書いてある。これは日本国憲法の公布の日であることを象徴する言葉である。でもこの日は、戦前は明治天皇の誕生日で天長節であった。 今、この文化の日…