2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
両方とも期待はずれ。『白夜行』の方がまだましだった。 『白夜行』 東野圭吾は嫌いではないのだが、続けて本を借りることはない。おそらくそこで描かれる人間像に魅力を感じないためだ。『白夜行』は東野文学の最高峰、という売り文句だが、やはり残念なが…
6月28日兵庫県地区計画推進協議会主催の学習会に参加した。せっかく尼崎まで行ったのだが、あまり得るところはなかった。 景観を「値段」で考えることが新しいのだが、「値段」とはなんだろう。マルクス経済学では一般的に「価値」(使用価値と交換価値)だ…
本当は[学習]に入れたかったのだけれども、そういえる内容はなかったので、日常にした。 劇団どろの場所を知っただけで、今回は良しとしなければならないか。餃子と日本酒がうまかったから、そんなに文句を言うべきではない。 しかし神戸の演劇鑑賞会や映画…
こういうのを、もしかしたら我が儘というのかもしれない。描いていることは真っ当な事で、不満はないのだけれども、あの時代や日本の中にある変革の力を描くのなら、いや描くまで言わないが、70年代をもう少し正面から見るのなら、あの時代から現代に続いて…
この本には、表題に沿った2つの中篇が収められている。作者は殺人事件などを身近に知りうる立場なのだが、それぞれの作中人物の心理を書き分ける筆力も相当のものだと思う。 両方とも実際に会った事件から材を得ている。そして検察や警察を鋭く告発している…
6月19日神戸演劇鑑賞会の6月例会でみた。「2時間笑いっぱなしの喜劇で、久々にお腹いっぱい楽しみました」(京都労演HP)であるかも知れないが、私には残念ながら空疎な笑いでしかなかった。 何も「武器としての笑い」を求めるものではないが、芝居を見た…
6月17日18日市民映画劇場6月例会でした。 参加者はいまいちでした。テーマがかなり明確で「大作」といったものは、そこそこであっても、この映画のような「ふんわり」としたものは、一般からの参加は少ない。だから会員を増やして、映画サークルファンに依拠…
村上春樹のスピーチ カタルーニャ国際賞の受賞スピーチで原発事故に触れ「日本人は核への『ノー』貫くべきだった」という。この人核兵器廃絶になにか言ったり行動したりしてきたかな、私は知らない。 ましてや「非現実的な夢想家として」というふざけたタイ…
鰺坂ゼミナールの最終日でした。とても難しい講座でしたが、何か大哲学者ヘーゲルの感覚に、少し触れたように思います。 フランス革命という大変革に期待し、その後の混乱とナポレオン戦争に失望したヘーゲルが理性的な論理学を確立していきますが、その弁証…
[インタビュー]東日本大震災の復興にどう取り組みべきか 「前衛」6月号に標題のインタビュー記事が載っています。室崎先生は尊敬し信頼できる研究者のお一人ですが、ここでも東日本大震災の現状をキチンと踏まえ、そして分析されています。その上で今後検討…
レッドパージによって、職場を追われた人たちが国に対して名誉回復と損害賠償を求めた裁判の判決が、5月26日神戸地裁であった。 矢尾和子裁判長は原告3人の訴えを棄却した。 判決に先立って神戸新聞では「このままでは死ねない」というコラム(5月22,23,24日)…
この前の会議に提出した、私の資料です。 まちづくりの事例研究 Ⅰ.神戸市の取り組み 1.阪神淡路大震災から16年を過ぎて、復興都市計画事業〈区画整理、再開発、街路事業〉はほぼ完成 区画整理事業 公共施行:森南第一・第二・第三地区(17ha)、六甲駅…
「廃墟に乞う」 久々に佐々木譲を読んだ。ほとんどの作品を読み一休みをしていたが、この「廃墟に乞う」は直木賞受賞作品だったので読んでみた。短編連作で読みやすいということもあったが、主人公が休職中の刑事という設定で、色々な事件を彼なりに「解決」し…
ちょっと間が開きましたが、この間、7月例会『闇の列車、光の旅』の背景を書き、この連絡会の提出資料を書いていました。背景は映画サークルの機関誌に載りますので、そちらで読んでください。連絡会の資料はここに載せます。 今日は取り合えず、会議のあっ…