雑感[6.12]

村上春樹のスピーチ
 カタルーニャ国際賞の受賞スピーチで原発事故に触れ「日本人は核への『ノー』貫くべきだった」という。この人核兵器廃絶になにか言ったり行動したりしてきたかな、私は知らない。
 ましてや「非現実的な夢想家として」というふざけたタイトルだったというから、核兵器を廃絶する運動が、好核勢力を追い詰めている現実の動きを知らないのだろうか。あるいは悪意として捕らえると、反核運動を嘲笑しているのだろうか。
 ではなくて、原子力発電のことだけを言っているのだろう。それはそれで良いが、原発への批判を世論は強め、財界や一部の政治家は原発擁護に回っているが、それなら、核兵器は無条件で廃止するという流れを強めなければならない。原子爆弾を落とすことは、今回の原発事故の比ではない。
 それを今言うべきだろう。その意味では「核抑止力」にしがみつく菅首相は、もともと日本の首相に相応しくなかった。
節電のお願い 
 関西電力東日本大震災の影響から15%の節電をお願いしている。市役所でも、その放送が流される。しかしそれは大震災の影響というよりも、原発を休止しないといけないからだろう。そこをはっきり言うべきではないか。老朽化した原発は非常に危険だから、それを止めることで、電力が足りなくなるというべきだろう。
 そこを避けているから橋下なんかに「協力しない」などといわれるのだ。彼は関西財界の中心である関電を配下に置こうとしているのだろう。このたたかい、どうなるかちょっと興味がある。