2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「夜の橋」藤沢周平 文春文庫

久々に藤沢周平を読んだ。映画サークルのボランティアスタッフの方が、毎月、時代小説を7,8冊持ってきてくれる。そのうちの何冊かを読むのだが、いつもは知らない作家のものにしている。せっかくだから読みなれたものではないものと思って読む。 しかし今…

8月14日の社説

終戦記念日を前にした社説を読んだ。全国紙5紙と[神戸]だ。当然だが東日本大震災を踏まえた、今後の日本について書いている。そして、多くがその起点を戦争と戦後の見方においている。 [神戸]に拍手 短いが[神戸]が一番わかりやすくよかった。それも含めて…

「武士の家計簿」

なかなか見ることが出来なかったのですが、8月21日の朝やっと見ることが出来ました。森田芳光監督の傑作、という評価をしたいと思います。 加賀藩猪山家の家計簿に基づく映画です。時代劇映画に付き物のチャンバラのない映画ですが、「そろばん侍」と自称す…

「ふたたびの虹」柴田よしき

よその町に行ってぶらぶらと商店街を歩いていて、古本屋を見ると必ずといってよいほど、店を覗きます。日本全国、出回っている本にそう大きな違いはないので、その地方の「特産」などというものはないのですが、古本屋が好きなのです。(そんなことはなかった。…

「パチャママの贈りもの」

8月19日20日と市民映画劇場8月例会「パチャママの贈りもの」でした。監督の松下俊文さんにも来ていただいて、盛り上がった例会です。 松下監督には20日の夜まで付き合ってもらいました。本当にありがとうございました。 さて映画ですが、アンデスの風が吹くボ…

志村喬記念館

8月13,14,15日と養父市餅耕地に帰ってきました。その途中、生野で志村喬記念館に寄ってきました。 生野の鉱山技師の息子が芝居に惹かれて俳優になりました。疑うこともない日本映画界を代表するの名優です。黒澤明のイメージする男でしょう。 但馬に行かれる…

「パチャママの贈りもの」例会学習会

8月例会「パチャママの贈りもの」の監督、松下俊文三に来ていただいて学習会を行いました。 9.11をニューヨークで経験した松下さんは、それまでの約30年のアメリカでのテレビ制作者の仕事を振り返って、そうではない、別の道を探してボリビアに行ったそうです…

全国紙の8月6日社説

だいたい予想された範囲だが、感想を述べたい。 核廃絶を深めると 「朝日」と「毎日」が「神戸」と同様に核兵器の廃絶だけではなく「人類は核と共存できない」という論調を明確にしている。しかし核兵器廃絶は「緊急の課題」であり、その気になれば出来る問題だと…

8月6日の神戸新聞社説

世論誘導に違和感 久しぶりに新聞について書く。この間に、東日本大震災と原発に関する、いろいろな報道、事件があったけれども頭の中が整理できなくて、なかなか書くことが出来なかった。しかし6日の社説や原爆式典の記事、7日の新聞を読みながら、何かお…

「大鹿村騒動記」「黄色い星の子どもたち」「小川の辺」

面白かった順番に話をすると、まず『大鹿村騒動記』だ。原田芳雄を筆頭に芸達者が勢ぞろいしている。昔あったヤクザ映画のごとき、中堅スターオンパレードの見ていて疲れるようなものではない、ほのぼのとやわらかく、それでいて存在感のある、ゆったりした…