「パチャママの贈りもの」

 8月19日20日と市民映画劇場8月例会「パチャママの贈りもの」でした。監督の松下俊文さんにも来ていただいて、盛り上がった例会です。



 松下監督には20日の夜まで付き合ってもらいました。本当にありがとうございました。
 さて映画ですが、アンデスの風が吹くボリビア、ウユニ塩湖に生きる人々が描かれていました。すぐ横には電化された生活があるのですが、映画は昔ながらの生活をする人々を追います。
 前半はウユニの辺にある村の人々、後半はリャマの背中に塩の塊をくくりつけて、道なき道をたどりながら、アンデスの村々をめぐる父と息子の話です。
 村の子どもたちは、私の子どもの頃を思い出す遊びをしています。廃工場に入って、機械や機関車の残骸と戯れます。何かといえば走っています。そしてビー玉遊びをやります。紙飛行機を作ります。
 アンデスの村めぐりは、ボリビアの人々の暮らしぶりを紹介して行きます。
 何十年も続いてきた塩を配達する仕事、ポトシ鉱山、死人も出る喧嘩祭り、リャマの死、パチャママ信仰、とうもろこしの醸造酒、淡い初恋、村を追われる盗人、そして何よりも塩を切り出す単調な仕事。それらは同じことの繰り返しのように続いてきました。しかし時代は変わっています。
 アンデスの風は同じように感じられますが、おそらく、そのかぜも変わる時代です。