2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「心の鏡」ダニエル・キイス 早川書房

SF小説の最高傑作(他の分野を含めてもそう思う)である「アルジャーノンに花束を」の作家です。この本は「傑作集」というタイトルがついている短編集です。この中に、その元になった同名の短編小説が入っています。それで「小説は買わない」という禁を破…

大都市政策における地域主権の確立

10月22日「経営塾」と称して講演会が行われました。その第1回で、関西学院大学教授の林宜嗣先生の話を聞きました。正直に言ってがっかりです。もう少し自治体の役割を詳細に研究し今後の見通しも話されるのかと思いましたが、過去と現在の分析も雑駁で、将来…

奈良県今井町

24日、大慌てに起きて奈良の今井町に行きました。8時に三宮に集合ですが、わずかに遅れました。今日の「山の辺会」は6人です。難波から近鉄に乗り換えて橿原神宮前で降りました。10時ごろです。久米寺を覗いて、畝傍山に山登り、ゆっくりゆっくりとした山道…

「キリクと魔女」感想

このブログが始まったころに市民映画劇場で「キリクと魔女」を上映して、その感想を断片的に書いてきましたが、3ヶ月してようやくまとまりましたので、ここに載せます。ちょっと長いですね。『キリクと魔女』 アニメ界に高い峰を築く金字塔 カオス つだわた…

昨日今日と10月例会「ずっとあなたを愛している」

私は昨日見ましたが、いい映画です。だいたい市民映画劇場にかかるのはいい映画ですが、これはもしかしたらベストスリーに入るかもしれません。 もちろんテーマは深いのですが(家族、姉妹、友人といった人間関係を二つも三つも掘り下げています)、映画的表…

「地方と政治」何を見ているのだろう

全国の有力地方紙12社で作った「日本地方紙ネットワーク」の第7回フォーラムが「地方と政治」をテーマに行われたと、10月16日の神戸新聞で特集していました。その内容を読んで、これが「社会の木鐸」か、体制と戦うジャーナリズムとはこの程度かと、情けなく…

13人の刺客

18日のレイトショウで見ました。少し酔っていましたから、的確な表現ではありませんが、こんなものか、という感じです。 http://13assassins.jp/main.html ストーリーはHPを見てください。ここでは書きませんので。感想だけです。 確かに殺陣はすごかった…

キリンをやめてアサヒかサッポロにします

高倉健がクラシック・ラガーの宣伝をしていましたから、キリンでした。しかし最近、菅原文太が宣伝に出るようになって、やめることにします。彼は名古屋の河村市長を応援しています。金持ち「減税日本」を立ち上げた河村氏は、橋下大阪府知事と同類の政治家…

11月例会「千年の祈り」例会学習会準備

11月例会プロジェクトの担当で、解説を書きました。この映画に関しては、そんなに調べるということはなかったので、私の主観的な評価が入っています。もしかしたら見当違いのことを書いたかもしれません。機関誌を読んで映画を見て、率直な批判をください。 …

TSUNAMI

10月17日。そんなに期待して見に言ったのではないのですが、うまく時間が合うのがこれしかなったので見た。やはりだめでした。「日本沈没」といい勝負で、画面がピンク映画を見ているような粗い感じです。しかも吹き替えだったので、台詞回しも聞いておれな…

無呼吸症候群は改善

15日は協同病院に検査入院。マウスピースの効果を測定。効果はありました。無呼吸の回数が2割ぐらいにへっています。しかもレム睡眠が出ているから「良質」の眠りになっている、ということです。今度、上田先生の診察を受けますが、これはこれでもう大丈夫だ…

10月例会学習会

「フランスの家族関係 養子制度と国際養子」坂本千代(神戸大学国際文化学部教授) 10月12日に標記のテーマで坂本先生にしゃべってもらいました。市民映画劇場10月例会「ずっとあなたを愛している」の重要な脇役となる子どものことに絡んでくるテーマです。…

「悪人」

芝居を見た後、一泳ぎして見ました。 ちょっと楽しみにしていましたが、妻夫木聡が犯人のタイプではないような感じで、見ながら色々考えてしまい、映画に入れなかった。 http://www.akunin.jp/index.html#/TopScene 出会い系サイトで知り合った男と女、現代…

「あおげばとうとし」青年座

16日、標記の神戸演劇鑑賞会10月例会を見ました。 http://www.seinenza.com/ うーん、中島淳彦さんの作品ですが、きっと私と合わないのでしょう。彼の世界には入れません。 この芝居は、1972年の宮崎県油津を舞台に小学校の職員室、卒業式を目前にした教師た…

「科学の落とし穴 ウソではないがホントでもない」池内了 晶文社

いわゆる科学読み物は昔からよく読んでいた。「ガモフ全集」であり講談社のブルーバックスである。そして相対性理論と量子力学を理解することを生涯の課題に掲げているから、その関係の一般読者向けの本は、半年に1冊程度の割合で読んできた。しかしいまだに…

どうでもいいことかもしれないが

テレビのニュース番組で、誰かがしゃべっていること、そのまま、あるいは要約してスーパーインポーズで載せるが、そのときに漢字で意味が違うようになる。この前、たしかNHKであったと思うが、小沢元民主党幹事長が検察審査会の起訴決議に対して、「淡々…

「消費税のからくり」斉藤貴男 講談社現代新書

「からくり」どころの話ではない。消費税の本質にこれほど迫った本も少ないのではないか。消費税反対の本は何冊も読んできたから余計にそう思う。よく指摘される「逆進性」であるとか、大企業の負担は一切なく、庶民が負担する税というのは、私も一応認識し…

へーゲル「精神現象学」序論を読む 第二講

午後から学習協の「鰺坂ゼミナール」の標記の講座に参加しました。昨年はカントの永久平和論でした。哲学を勉強することは、とてもよい頭のマッサージです。今日もなかなか分かりにくいマルクスの「経済学・哲学手稿」を読みました。文意を読み取るのに苦労し…

山手幹線を歩く

あさ7時前に家を出て、尼崎の園田に行きました。山手幹線全線開通を記念したウォーキングに、職場の若い友人たちと参加したのです。この日は約1000人が参加したようです。 山手幹線は戦後すぐに都市計画決定された道路ですが、地元の反対もあってなかなか整…

「死刑台のエレベーター」

フランスの原作、映画のリニューアルだそうですが、その魅力を半減させているような出来でした。現在のミステリーの到達は、犯罪に対する動機の解明であると思います。それがないのはどうしようもありません。

兵庫県自治体学校

今日10月9日は兵庫県自治体学校で、二宮厚美先生の「地域主権戦略のなかの自治体と現代的地方自治」という基調講演を聞きました。二宮先生の話は何度も聞いていますし、本とか「経済」誌の岡田先生との対談も読んでいますから、現在の民主党政権に対する批判…

「水の眠り灰の夢」(文藝春秋、桐野夏生)

舞台を1963年にしているのがいい。高度経済成長が始まった時代の感じが出ている。彼女は1951年生まれで、そういう時代を感覚で知っているからであろうか。 殺人事件を軸に、世間の表や裏を追いかける展開はミステリーの系列に分類されるのだろうが、風俗の描…

週の半ばで

やはりブログを書くためには時間が必要だから、ここへの書き込みは休日になってしまう。今日は久しぶりに早めに帰って、余力があるから書いている。 2年ほど前にデジタル・オーディオを買って、主に通勤時間に楽しんでいる。そこに入れる音楽はTUTAYAで借り…

天下り問題 10月2日朝日新聞be

「朝日」が「民主党『天下り根絶』の限界」という記事を書いているが、はっきりいって「ええかげんなことを書くな」という腹がってくる記事だ。 ここで問題にしているのは国家公務員の高級官僚といわれるところだ。それなのに最後のところでは「有力な支持母…

社説を並べてみた

職場に全国紙5紙と神戸新聞があるもので、毎日、ざっとだが目を通すようにしている。もともと新聞はあまり信用していない。震災の体験があるから、そのときの報道のいい加減さで、無責任な新聞報道「被害者」の方の気持ちが少し分かるからだ。 それでも新聞自…

亜細亜市場で盛り上がった

9月30日に職場の仲間と垂水駅前の居酒屋「亜細亜市場」で盛り上がりました。そのとき年下の上司が「柳川掘割物語」の話をした。 http://disney-studio.jp/ghibli/product/index.jsp?cid=391 彼が新入社員で入ってきたとき、私は青年婦人部長であり「柳川」の上映…

ちょっといい気持ちになったこと

神戸フィルムオフィス設立10年

サンチカギャラリーで、展覧会をやっている。高々10年だが全国のフィルムコミッションの先駆けだ。それは評価できる。5年ほど前の映画大学に代表の田中まこさんに来ていただいて話を聞いた。映画産業、文化の新しい分野であると実感した。その仕事はとても有…

「日本で一番大切にしたい会社」(あさ出版、坂本光司)

日本は紛れもなく資本主義社会だ。だからみんなは市場原理を信奉している。しかしその範疇にはまらない人びともいる。この本で紹介されている会社の経営者と従業員は、市場原理は理解しても、それに負けないような人生を打ち立てている。私も応援したいと思…

今日から10月

月日のたつのは本当に早い。4月からもう半年だ。久しぶりに仕事をしたという感じだ。それは新しい何かを作っていこうという思いに駆られた半年だ。 新しい何か。それは色々ある。報酬をもらう本業でもそうだし、映画サークルでも記念誌にめどが立った。この…