奈良県今井町

 24日、大慌てに起きて奈良の今井町に行きました。8時に三宮に集合ですが、わずかに遅れました。今日の「山の辺会」は6人です。難波から近鉄に乗り換えて橿原神宮前で降りました。10時ごろです。久米寺を覗いて、畝傍山に山登り、ゆっくりゆっくりとした山道をのぼって山頂に着いたのは11時30分。

久米寺

橿原神宮
 何にもないので、しばらく休んで、今度は急な山道を下って、神武天皇陵をぐるっと回り、今井町に着きました。10m程度の外周道路から細い街中に入ると、昔の町家が軒を並べています。さらに無電柱化が実施されている細い路地もあります。

今井まちなみ交流センター




 この今井町は江戸時代「大和の金は今井に7分」といわれた豊かな商業都市でした。「海の堺、陸の今井」と称され、幕府から大幅な自治権も認められています。その町家町が今でも残っています。
 白壁、板塀、黒い格子窓、瓦屋根といった昔の町家をそのまま保存したり、新しい建物でもその枠で建てられています。「重要伝統的建造物群保存地区」として文化財保護法の指定(平成5年12月8日)を受け、都市計画的な規制が行われています。
 ここは戦国時代、浄土真宗称念寺を中心に作られました。織田信長一向宗弾圧を跳ね返し、江戸時代も幕府に商業、産業の集積する自治都市として認めさせてきました。明治期、戦前戦後も町並みは変わらず、今度は高度経済成長からは取り残されたような街となっています。
 それが今、注目を集めています。約1000軒4000人の住んでいた町が江戸時代そのままのように残されています。観光地の飲食店や雑貨みやげ物店はほとんどなく、コンビニもありません。その値打ちはこれから認められると思います。

 帰りは雨になりました。