2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「暴雪圏」佐々木譲 新潮社

彼の本ばかり読んでいるのではないけれど、ここに紹介したいと思う、面白い本は、やはり佐々木譲になってしまう。 舞台は北海道。4月のある日、「彼岸荒れ」という季節はずれの大嵐(大雪と大風)に襲われた町の一昼夜。嵐は瞬く間に、その町を雪でとざし、一…

「坂手洋二さんのお話を聞く会」

7月30日、9月の神戸演劇鑑賞会「だるまさんがころんだ」の作・演出で、この芝居を演じる劇団「燐光群」主宰の坂手さんの話を聞いた。 一言で言って「面白いけれども忘れてしまう」 なぜなら、話に脈絡がなくて、でも一つ一つは面白い。何かすごいことをやっている…

「エル・スール」神戸演劇鑑賞会

7月22日に芝居を見た後、親しい友人と飲みながら色々な話をした。 私の芝居の感想は、九州の人は怒るのではないだろうか、というものである。 時代は現代の東京から、昭和33年の博多に逃げ帰ってきた男の話だった。昭和33年こそが彼の原点だった、というもの…

第53回自治体学校=奈良

7月23,24,25日と奈良で自治体学校があり、参加した。映画大学と違ってたくさんの講師の話を聞けるわけではないが、それでもリレートークを含めると7人だから、数は一緒だ。 中身の紹介は順次やっていくが、全体的な感想は、難しい局面ではあるが各地でがん…

第40回映画大学

7月15日16日17日と広島で映画大学があった。今回も多彩な講師で「充実」とまではいえないが、それなりに面白い講座であった。中身の紹介や講演内容については、おいおい書き込んでいくとして、とりあえず講師の写真をアップしておこう。 全体として多彩でバラ…

「闇の列車光の旅」の背景

標記の映画が市民映画劇場の7月例会です。その背景を私が書きましたので、ここで紹介しておきます。中米の実態の一端が描かれています。しかも若い男女の心惹かれあう姿が、とても純粋です。きっと気に入ってもらえると思います。 是非ご覧ください。 http:/…

『冒険者カストロ』佐々木譲 集英社

佐々木譲は本当に幅広く書く作家です。これはミステリーとか冒険小説ではない、キューバ革命を戦い、その後キューバの指導者としてアメリカと戦い続けているフィデル・カストロの伝記です。 しかもカストロ自身は伝記を書くことを許していませんから、いわば…

原水爆禁止、平和大行進

7月9日の午後、西宮市役所から御影公会堂まで歩きました。 西宮市役所前に平和非核都市宣言がありました。 この日はいい天気でとても暑かったのですが、木陰を通ると風が吹いてきました。 平和大行進は毎年のように参加しています。神戸を通るのは7月10日な…

「ラテンアメリカの光と影:23世紀を生きる人々と社会」高橋百合子

7月8日、7月例会『闇の列車、光の旅』の学習会です。神戸大学国際協力研究科の高橋先生に来ていただきました。表題の23世紀にはいささか驚きましたが「世界はラテン化する」という先生の見通しは、確かにそうなる、と共感しました。 まず、先生のレジュメの…

「悲しみのミルク」

7月2日は忙しい1日だった。午前中は塩屋で都市計画道路・塩屋多井畑線の計画変更素案の説明会。午後はプールで1.5km泳いで、それからKAVCで『悲しみのミルク』を見て、新長田のベトナム料理店で映画サークルの交流会。交流会には新しい人が結構来ていて…