「坂手洋二さんのお話を聞く会」

 7月30日、9月の神戸演劇鑑賞会「だるまさんがころんだ」の作・演出で、この芝居を演じる劇団「燐光群」主宰の坂手さんの話を聞いた。

 一言で言って「面白いけれども忘れてしまう」
 なぜなら、話に脈絡がなくて、でも一つ一つは面白い。何かすごいことをやっているな、という感じで、そこから生まれてくる演劇はどんななだろうと、期待を抱かせる。
 思い出す限り、どんな話が出たかといえば、①だるまさんがころんだ、②地雷、③「帰還」、③川辺川ダム、④劇作家協会、⑤保坂展人、⑥沖縄、⑦徳之島、⑧鯨、⑨インドネシア、⑩フィリピン、⑪ノルウェー、⑫プロデュース公演、⑬井上ひさし、とこれだけではわからない、面白い話です。
 しかし批判精神は旺盛で「この現実に異議を唱える勇気を持てなければ、私たちは表現者たり得るでしょうか」といったそうです。
 「だるまさんがころんだ」は期待できる演劇でしょう。