神戸フィルムオフィス設立10年



 サンチカギャラリーで、展覧会をやっている。高々10年だが全国のフィルムコミッションの先駆けだ。それは評価できる。5年ほど前の映画大学に代表の田中まこさんに来ていただいて話を聞いた。映画産業、文化の新しい分野であると実感した。その仕事はとても有意義だと思う。
 しかし邦画の質的な低迷を象徴するかのような、神戸で撮影された映画のつまらなさといったらどう仕様もない。神戸市営地下鉄で撮影した「GO!」が最高の作品だが、映画には神戸らしさはない。
 私が神戸を舞台にした映画で最高と評価しているのは山田洋次の「吹けば飛ぶよな男」だ。
http://www.asahi-net.or.jp/~hi2h-ikd/film/morisakidata/cr001510.htm
 フィルムオフィスは自分のところの仕事を紹介するしかないと思うが、神戸が舞台になった映画で、この映画を紹介できないようなら映画愛好家ではない。ぜひ見てほしい。
 自分のところを売り込むことはとても大事なことだが、もう少し高い観点から考え、実践することが本当に自分の利益になると思った。この考え方は忘れないでおこう。