解散総選挙になりました。1週間前にはこんな流れになると予想した人は、ごく一部であったのでしょう。日曜日のサンデーモーニングで「ここにはそれを予想した人はいない」そんな話になりました。
与党自公政権が衆議院参議院で圧倒的多数を占めている状況で、政策的にも政局的にも、まだ追い詰められた状況でもありません。支持率は落ちたとはいえ50%前後あります。
そして選挙になれば、現有議席が確保できないことも、はっきりしていました。
そこで解散をするとは。
先細りと破綻
でもよくよく考えてみると、国民が安倍政権に高い支持を与えていたアベノミクスの幻想は、もはやメッキがはげかかっています。消費税増税と円安でデフレ脱却は出来ても、景気は冷え込んだまま国民生活は悪くなる一方、金持ちはますます金持ちになり、どんどん貧乏人は増える、儲かる大企業は儲かり、潰れるところはつぶれる、格差は拡大する、財政赤字も膨れ上がり、中国韓国はもちろん米国の支持も揺らいでいる、さらに沖縄知事選挙で大敗、となりました。
この先、安倍政権の正体がはっきりすることばかりで、必ず支持率は落ちてくる、と政権の知恵者は見抜いたのでしょう。
今なら、過半数は取れるかもしれない、と見て総選挙に踏み切ったのではないか、と思います。
いわば誰もが気づかないけれども、打たれてみると最善手である鬼手です。デモ国民は、その読み通り動くのでしょうか。
国民が安倍政治、自民党政治を正面から否定すれば、頓死の手でもあります。
ばかばかしい奇手
橋下大阪市長と松井大阪府知事が、国政に鞍替えすると言っています。理由は色々言っていますが、結局は自治体運営の責任放棄です。彼らを選んだ人々は、まだ応援するのでしょうか。