兵庫県自治体問題研究所講演会

「これからの地方自治と私たちの課題」
自治体問題研究所理事長 岡田知弘

兵庫県の研究所の創立40周年記念講演を聞きに行った。自治体学校でも聞いているからいいかなと思ったが、一度聞いただけ読んだだけでは、なかなか身につかない。何度も聞くというのが、一番安易で学びやすい。しかし参加者は少なかった。講演の後にパーティをするそうだが、歴代の理事長とか理事とかは参加したのだろうか。
 講演の中身はしっかりしたものだから、間違いなく勉強になるのだが、参加者の少なさが気になった。兵庫県下最大の会員数を組織する(まだそうだと思うが)神戸市職労は私を含めて2人だけの参加ではなかったか。
 講演でも強調されたが重要な局面だけに、数を集めることの重要さをつくづく感じている。その努力を放棄しているところは、まったく情勢認識がない、独りよがりでしかないといってもいいだろう。
 記念誌を読んでもそうだ。神戸市政を批判する論文だけが緊張感を持っている。中身の賛否を脇において、その熱意は感じた。
 岡田先生の話は、グローバル化時代の地方自治を詳細に語った。道州制新自由主義の「究極の行財政改革」という、危機感は十分に伝わった。とりわけ菅政権の財界とアメリカ追従は小泉とは違うシナリオで国民生活を破壊していくだろう。
 それに対抗する勢力はまだないが、むしろ民主党内に表れそうな気がする。それが私の感想である。