10月の映画

『24000年の方舟』『アトピー、奇妙な出来事』『マネー・モンスター』『シークレット・アイズ』『イングリット・バーグマン 愛に生きた女優』『ティエリー・トグルドーの憂鬱』『太陽の蓋』『永い言い訳』『さよならの代わりに』『君の名は』『Scoop!』『何者』『アスファルト』『手紙は憶えている』『エル・クラン』の15本です。
よく観ました。10月は養父と和歌山に走りに行っていますから、ちょっと忙しい月でした。
『何者』
『太陽の蓋』はすでにFBで紹介していますから、邦画ではこれが良かったです。
就活に苦しむ大学生たちを描きました。原作は直木賞をとった朝井リョウの同名小説です。

写真のように6人の群像的なドラマです。私たちの頃とは違いますが、就職試験で落とされるのは、何か人間性を否定されたように感じ他ことを思い出しました。
いいなと思ったのは、それぞれに表と裏を、無意識にせよ使い分けて生きていくというのと、現実にぶつかるたびに、彼等が変化していくことです。「成長」というのは好きではないですが、考えていく姿に惹かれました。
『君の名は』は驚異的な売れ方ですから見てみようと、行きました。私にはあまり面白くありませんでした。

 男女高校生が主人公で、都会の男と田舎の女の心と体が入れ替わる、というSFタッチの恋愛映画です。しかも彗星の隕石が落ちて来て町は全滅する、いやタイムスリップして町を救う、とか壮大なスケールで話は展開していきます。
そして一度もお互いにめぐり合うこともなく、そんなことの記憶も失くしたまま、時が流れ、突然すれ違ったときに、再び物語は始まる、ということでエンディングでした。
私が観たのは平日の昼でしたから、若者よりも、同様といった高齢者がぱらぱらという入りでした。おそらく土日にたくさん来ているのでしょう。
今時の若者はこんなのに感動するのか。
描かれる高校生は、私からいわせれば特有の生臭さのない人形のような感じだし、タイムスリップや隕石の落下等、記憶の喪失と復活など、すべてご都合主義です。
「それがいいんだよ」といわれそうですが、ただ運命に導かれた男と女が、愛の力で未来を変えてしまった、そんな話には納得できません。
他にもいい映画
アスファルト』は奇妙な味だし

永い言い訳』はふうむと考えましたが、西川美和にしたら物足りません。

『ティエリー・・・』は社会派フランス映画だと思いました。

手紙は憶えている』はよく出来たミステリーです。『Scoop!』は観た直後は福山の映画かと思っていましたが、だんだんとリリー・フランキーが出てくるという不思議な映画です。