「20世紀初頭のアメリカ―民衆の生活を中心に―」

 26日、標記のテーマで大塚秀之先生にお話いただきました。いつものように豊富な資料を準備いただいて、横から縦から斜めまで、20世紀初頭の米国、そして今に至る米国の姿を紹介していただきました。


 話を聞きながら、いくつかの新しい発見をしました。それはまず、米国の人種の比率です。英国系が一番だろうと思っていましたが、意外にもドイツ系が15%で英国系はその半分の9%ですが、二つあわせて、WASPといわれる支配層を占めているようです。
 もう一つは、労働組合です。主流であるAFLは伝統的にアジア系差別の組合だということと、世界産業労働組合(IWW)が1905年に結成され20年に潰されるのですが、それが真に全ての労働者のための組合があったという話です。
 米国は様々な国から移民が来て、それらが同じように働いていましたが、労働組合がそれらを団結させることは難しく、むしろ資本の側は、その違いをついて分断してきたということです。
 学習会の後は例によって懇親会で盛り上がりました。

 私は今月の担当で背景を書きましたので、是非お読みください。