近頃むかむかした新聞記事

市民文化運動は無視
新聞記事であまり一喜一憂しないようにしているし[讀賣]や[産経]はあまり読まないか読み流しています。しかし[朝日]11月1日の「旧居留地『神戸朝日ホール』常設の映画館に」「505席単館系作品・ライブビュー予定」には、当事者でもあるだけに、さすがにむかむかしました。
能天気に「常設の映画館に生まれ変わる」担当者の「映画館と言う原点に立ってホールを生かしていけるのはうれしい」と言う談話を載せています。

朝日ホールが貸し館をやめて「シネ・リーブル神戸」の四つ目のスクリーンになるという紹介記事です。
この記事は朝日ホールの都合だけを載せていて、そこを使っていた市民運動に対する気配りは、かけらも感じられません。「いよ、大アサヒ」という掛け声をかけたくなりました。
神戸映画サークル協議会は震災前からここを市民映画劇場の会場としてきました。そのことは[朝日]にも毎月資料提供していますから知っていたと思います。
朝日ホールの責任者から、昨年の秋に「来年の8月から工事をするので使用できません。その後も使用できません」と言う一方的な通告を受けました。
そしてどたばたで会場探しに奔走しました。使用料を大幅に負けていただいて、その点は大変感謝していますが、我々の都合は一切聞いてもらえませんでした。
通常の公的なホールは1年前から予約をとりますから、通告を効いた時点では翌年の8月から12月までは会場を捜すのが大変だったのです。
文化事業を担っていると言ってもこんなものかと思っていました。
どこの国のジャーナリズムか
もう一つは[毎日]10月30日「風知草」の「日本の核外交は卑屈か」というアベ政権応援団、山田孝男氏のコラムです。
核兵器禁止条約に棄権し、例年よりも後退した日本の「核兵器廃絶決議」に批判的な国際世論や、日本の新聞記事を向こうに回し、日本外交は「卑屈ではない」と言っています。
でも山田さん自身が言っているように「米国と相談ずくの調整に違いない」決議案は、卑屈そのものでしょう。
アベ首相に、被爆者の代表が「どこの国の総理か」と言いましたが、同じ穴の狢だなと思いました。