憲法集会「今、憲法九条を守ることの意義」

11月3日、標記の集会が西区区民センターでありました。講師は小沢隆一(東京慈恵会医科大学教授)さんと梶本修史(兵庫県原水協事務局長)さんで、約480人はいる会場がほぼ一杯でした。


私は少し遅れていきました。
そんなに目新しい話ではありませんが、それでも「あ、そうか」というものが多くありました。
梶本さんの話では、核兵器禁止条約の歴史的意義が強調されていましたが、国際的な平和運動の中でも1980年代までは「核兵器の廃止」は夢物語と思われていて、それを日本の原水禁運動が変えていったということが、とても印象的でした。
日本ではスローガンのように「核兵器廃止」と言っていましたが、それが国際的には認められていなかったと言うことと、30年あまりの運動によって、その世界の認識を変えて「核兵器廃止条約」が122カ国の賛同を得たという変化です。
これからは「核抑止論」も含めて、国際的な常識は核兵器所持が「違法」と言う認識に変わると言うことです。生物兵器化学兵器が違法となったようになるというということです。その変化を確信とすることですね。
小沢さんの話では、アベ首相の言う「9条加憲」の欺瞞ですね。「後法は前法に優る」という法律の原則によって9条2項の戦力と交戦権の放棄が跳んでしまって、「集団的自衛権」の全面的適用が行われると言う指摘です。
神戸映サ8月例会『ある戦争』が日本でも起こりえると言うことです。一般市民を自衛隊が殺戮すると言う事態が生じます。
総選挙後の世論調査では、国民はその危険性を分かっているようで反対が多数を占めています。
アベ政権誕生以降、改憲をして「日本を戦争が出来る国」にしたい勢力が国会で2/3以上占めていますが、国民の意思はそうではないというねじれ現象が続いています。
それと憲法99条で、憲法の遵守義務は国民ではなく国家権力者(公務員)で国民ではないと言うことが明らかになりましたが、小沢さんは12条97条で国民の努力、歴史的な人類の戦いを明らかにしていることを指摘されました。そうなんですね、私もそれが言いたかったです。
4日は神戸に平和記念館をつくる会が「アジアから見た日本」(講師:永田喜嗣氏)という講演をしました。「戦争の加害者」という視点も必要と言うのに賛成です。