「近代化と世間」(朝日新書 阿部謹也)

 ずいぶん前に買って、途中まで読んで、そのまま放置していました。急に読もうと思って完読です。難しい本ですが、世間とは何かを知りたくて読みました。
 世間とは人間の集まりで、日本の世間はどういう人間関係と歴史観を持っているかという話です。再度読もうと思ったのは、キリスト教社会の問題です。日本と西欧の違いはそこにあると思っていましたから、何が違うのかを知りたいと思ったのです。
 [キリクと魔女]の感想を書くのにキリスト教社会を調べていたからです。でも1,2冊読んだからといって西欧社会の特徴の把握できないし、日本社会との違いも飲み込めるものではありません。
 そう思いながら、日本に人間関係とキリスト教社会の前のヨーロッパの原点は日本と似ていたということです。贈与・互酬の関係は同じであったということです。