最近は電車で年寄りに席を譲ることはほとんどない。まず通勤時間帯は年寄りは乗ってこない。夜は遅くなるわけだからもっと乗ってこない。
ということで、休日だけが年寄りが乗ってくる時間帯に電車に乗る。今日がそうだった。杖を突きよたよたとした感じでおじいさんが乗ってきて、優待席のほうに行くのではなく、普通の席に来た。一瞬変わるべきかと思ったが、向かい側の席はちょっと詰めれば一人ぐらいは十分座れるから、じっと見ていた。
そうすると一人の婦人、決して若くないが、40歳代後半から50歳ぐらいの人が立ち上がって、席を譲った。そしておじいさんは礼を言いながら座った。そうすると、その側の席の人が詰めて、一人分の席が空いて、その婦人はそこに座った。
変化はそれだけではなかった。私の隣にいた若い親子連れが、次の駅で乗ってきた、そんなに年寄りではない婦人に席を譲った。
そんなのものだなと思った。親切は伝播するということだろう。でも私の隣に座った婦人はおもむろに創価学会の文献を読み出した。実に元気そうな人だった。