8月6日の社説です。核をめぐる世界の情勢とNPT批判です。ほとんどそうだ、と思いながら読んでいましたが、なぜかおかしいと思うのです。それで2,3度読み返しました。
迫らない
気づきました。「核抑止の『安全神話』に潜む落とし穴を直視したい」といいながら、日米安保と日本政府に対する批判がないのです。
いや遠まわしには言っているのだと思います。これが[朝日]なのだと、立派な社説を読みながら思いました。
それで[神戸]の8月6日付の社説を読みました。
日本の責務
明確に日本政府の核政策を批判していました。原子力基本法に「こっそり」と「わが国の安全保障に資する」という文言が挿入されたことを暴いています。
広島、長崎、福島と経験した日本の国民にとって、核の平和利用という言葉は欺瞞としか映りません。それでも原子力基本法は軍事利用を禁じていました。
それがこの時期に盛り込まれたのですから批判するのはきわめて当然です。
その立場を明確にして「原発政策を問い直し、脱原発依存への道筋を世界に示めさなければならない」「「原爆による被爆と原発による被ばく。その両方を経験した日本から核廃絶への流れをより大きくしていく」と言い切っています。