16日に青年劇場『普天間』を見ました。戦中戦後の沖縄の実態を鋭くまとめた演劇でした。脚本は坂手洋二です。演劇の力を感じます。
アジア太平洋戦争での沖縄、アメリカ支配下の沖縄、日本返還後の沖縄、そして現代という具合に、時間の流れを縦軸にしながら、現代に生きている人々の思いを横軸にしています。
米軍基地が今も大きな存在であることを浮き彫りにし、それを全ての日本国民は、「忘れてはならない」と、我々に問います。
そのことは十分に伝わってきました。世代の違う女たちにそれを語らしたテクニックも、なるほどと思わせました。
でも、この演劇には琉球といわれた古来の沖縄が出てきません。当然、今でも受け継がれている琉球文化が登場しなかったのです。それが残念です。