嘘つきは嘘つき、御用テレビは御用テレビ

20日の17時15分から安倍首相が関西テレビのバラエティ番組に出ました。
やくさんは鋭く
そこでコメンテーターの漫画家やくみつるさんは、番組の冒頭に、一口漫画で安倍首相のことを、支持率という鎧をまとった「裸の王様」と形容しました。
まさかテレビで「嘘つき」だと言葉に出して本当のことは言えませんから、この例えは的確です。
アンデルセン童話の「裸の王様」は大人はみんな嘘つきで、子どもだけが本当のことを言うというです。大人は誰で、子どもは誰かということです。
そして彼は、番組の最後に憲法が持っている「戦争を未然に防ぐ」という腰巻を、安倍政権が奪っている、という漫画を描きました。
途中で、彼は一切発言しませんでしたが、インパクトがありました。
テレビは全て御用化していると思いますが、わずかに良心を残していました。
やくさんは、安倍首相が例えた「隣の家が火事で、みんなで助け合って火事を消すのだ」といったことを捉えて、アメリカが「火を放つ国」だと批判をしました。これも見事です。
審議時間
戦争法案(番組では安保法制)の議論でまず最初に、国会審議時間を通常よりかけたといいます。しかし11本の法律で116時間ですから、1本10時間しか審議時間をかけていません。
最重要法案をこんな短時間いいのか、という指摘が必要です。しかしそこはスルーしました。
戸締りか近所付き合いか
安倍首相は、今回の法案の説明を「近所が物騒になってきたから、戸締りを厳重にする」ためだといいます。
「なぜ急ぐのか」という質問に「戸締りは早いほうがいい」とこたえました。
安倍首相は、戦争法案が諸外国から歓迎されていると誇らしげに言いました。
歓迎していないのは中国、韓国、北朝鮮ということも番組の中で明らかになっています。
安倍政権が、外国メディアから右翼的だと批判されていることや、外交政策と軍事は両輪なのになぜ軍事面だけを突出させるのか、という指摘に対しては、真面目に答えません。
彼は、世界中を回って理解を求めた、理解を得られた、といいますが、だれも近隣の中国、韓国には行かないこと、「理解」されていないことは指摘しませんでした。
御用マスコミ
森本元防衛大臣(民主党政権時)は、相変わらずバカだなあと思いますが、マスコミ関係のコメンテーターを産経新聞やフジテレビしか呼ばないのは、まさに御用テレビです。
でも、やくさんも津田大介さんも頑張ったよ。