大事なことは何だろう

久々に新聞記事について書きます。ここにはなかなか書けませんでしたが、新聞は[神戸][朝日][毎日][赤旗]は日常的にざっと読んでいましたし、切り抜きも取っています。でもここに書くまで気持ちの高まりはなかったので書きませんでした。
ところが、さすがこれはおかしいと思う記事、マスコミの世論誘導的な記事が出ました。
それはプロ野球選手のチーム内におけるお金のやりとりに関して「反社会的」だと決め付ける過剰な報道です。
特に[毎日]が朝刊一面3面そして余禄と社説、全面的に批判しました。少し前から[毎日]の論調がおかしいと思っていましたから、これを見て、かなりおかしいと思い、私の意見を書こうと思いました。
讀賣ジャイアンツの選手の野球賭博に関する報道、批判は「それはそうだろう」と思っていました。なぜなら、彼らの野球賭博が反社会的勢力、暴力団とつながっていると思うからです。
私自身はパチンコや競馬等、賭博はほとんどしません。しかし賭博が駄目だとは思っていません。競馬やサッカーくじなど国家が率先してやっていることです。そういう理由よりも賭博は一つの文化だと思っています。
賭博が駄目なのは、ギャンブル中毒に陥ることと、それが暴力団と繋がる恐れが高いということです。
だからジャイアンツの場合は駄目がだ、職場内の賭けマージャンや、それに類するちょっとした賭博は、職場の潤滑油だと思います。
プロ野球選手が、チーム内で金を出しあって自チームの勝ちによってお金を一人の選手がもらえる賭博をしていた、ということは職場の賭けマージャン、あるいは誰が営業成績一位になるか、という賭博に近いと思います。
それをを批判する記事を大々的に書きました。
チーム内で賭博によるお金のやりとりをすることに[毎日]がここまで批判するのは、私の感覚では「おかしい」と思います。
賭博は反社会的か
チーム内で賭け事をすること、賭博行為がすべて駄目というのは、プロ野球選手だからだろうか。ある程度のお金を賭ける賭けマージャンや賭けトランプは一般社会に存在すると思っている。新聞社にもあると思うのだが、[毎日]にはないのかもしれない。チョコレートやピーナツをやりとりしているのだろう。きっとパチンコもしないし、仮にしても景品を現金を変えることはしないのだろう。
ばかばかしい。
自チームが勝てば掛け声を出した選手にお金が回るのはとても面白い。よくある「活躍した選手に報奨金を出す」よりもいい。
活躍する選手はレギュラーだろうし主軸だから活躍するのは当たり前だ。しかしチームプレーなんだからレギュラーで出ていなくても、気持ちよくプレーするために協力している選手にも、報奨金が回ってくる仕組みはチームプレーだ。
ささやかな賭博を執拗に取材、調査し、貴重な紙面を割いていると異常に見える。社説や余録をよく読んでも「賭博に当たらなくとしても、プロ野球選手に求められるモラルに反する行為」でしかない。それに「新たな処分を検討するべきだ」と主張するは、ジャーナリズムなのか、私には狂っているとしか思えません。
同じ16日、[朝日][神戸][赤旗]も同様の姿勢で報道しています。[赤旗]は「選手は高次元のプレーを見せるだけでなく、社会生活や振る舞いにでもフェアな精神を発揮するべき存在」といいますが、それはすべての人間に期待されていると思うのですが、それでプロ野球選手をいっそう縛るのは、どうかと思います。
[神戸]はスポーツ評論家の玉木正之さんのコラムを載せました。そこでは「開幕遅らせ徹底調査を」と大相撲の八百長と同レベルで批判しています。ただ「この声だし問題で、肝心の賭博が薄れるようなことになってはいけない」はそのとおりです。
新聞は、野球賭博と反社会的勢力、清原の麻薬事件とプロ野球人脈という重要な問題を、これで薄めているような感じです。
載せない重要なこと
[朝日]の1面は愛媛の全県立高校が「政治活動届出 校則に」という記事を載せました。これは重要です。有権者の政治活動を制約するもので、プロ野球選手にフェアな振る舞いを求めるよりも重要です。
赤旗]は18日に「生徒の政治的活動は自由」を載せました。
そして春闘の回答の報道が大企業から出されています。昨年の半額という低額で、その時に世界経済のじょうせいから「経営環境が不透明」という資本の側の意見は載せていますが、マイナス成長であっても大企業の内部留保が300兆円を超えてどんどん増えて来ている、という事実を載せません。
おかしいよな、といつも私は思うのです。


(続く)