「最近の中国と日本 さまざま」

11月例会『山河ノスタルジア』の学習会を10月28日に行いました。標記のタイトルで日本中国友好協会兵庫県連合会会長の前田清さんに来ていただいて、お話していただきました。

7時から8時半、そして場所を変えて9時から10時半、中国と日本の歴史的な関係と現状をお話いただきました。

印象は中国はさまざまな面を持っているし、とても大きいということです。一面だけで評価しないという注意が必要です。
日本のテレビや新聞等マスコミの情報は一部を切り取り、しかも報告者の恣意的なものがかなりあるのだな、と知りました。
例えば、ノーベル平和賞を貰った劉暁波という作家、反体制活動家(今も投獄されています)の評価です。中国はヒステリックにノルウェーを批判したり、各国に参加するなど、異常としかいえない反応をしていました。
私も彼の言う言論の自由や人権はとても大事だと思いますし、中国は駄目な国だと思っています。
しかし彼が米国の侵略戦争ベトナム戦争イラク戦争に賛成していたことを教えてもらいました。パレスチナ問題でもイスラエルの肩を持っているようです。(ただし、これは劉氏を選んだノルウェーの問題かもしれませんが)
公務員像についても、こんな話をしてくれました。
エネルギー問題の担当者を呼んで話を聞くと「中国は原発を200基作る」と説明をしました。しかし「あなたはそれでいいと思うのか」と言う質問をすると「私は反対だ」と平気で自分の意見を述べたといいます。
日本ではちょっと考えられません。
前田さんの話は、日本のマスメディアが流す中国と、普通に暮らす中国人の違いがとてもよかったです。
確かに日本に来て爆買する(最近は中身が変わってきた)を見ると「中国人は日本の製品を信頼している」というのは、そのとおりでしょう。
その一方で「彼らは日中戦争といわずに、抗日戦争という」というのも、侵略を受けた側の気持ちでしょうね。
日本と中国はお互いにかなり深くて大きな経済的な結びつきを持っていますから、もっとお互いを良く理解することが大事、それが一番ですね。

映画サークルのHPに解説を載せていますから読んでください。
http://kobe-eisa.com/