「中国における日本の映像文化の影響」袁葉さん講演

11月例会『山河ノスタルジア』の上映とあわせて、広島から袁葉さんに来ていただいて標記の講演をしていただきました。
彼女は、中国から広島に留学して、そのまま日本人と結婚した女性です。
広島の大学で中国語、中国文化を教えています。
広島映画サークル協議会の会員で、これまで映画大学や全国映連総会等で何度も顔を合わせ、話をしてきました。今回は、現代の映画映像を通じて中国と日本がどれほど近いものか、という話をしていただきました。

栗原小巻高倉健山口百恵等1980年代からたくさんの日本映画が中国で上映されたそうです。
中国人は漫画、アニメーションも大好きで、ドラえもんも人気ですが、ちびまるこちゃんが好きだそうです。
講演の後で、また1時間ほど質問にこたえて話をしていただきました。

中国人は難しい映画は見ません。ジャジャンクーの映画など国際映画祭で評価されても知らないそうです。映画も映画館で見るよりもテレビでの放映が多いそうです。
韓流ドラマは日本で流行するよりも早くから上映されていて、ヒットしていたそうです。
その後、一緒に居酒屋で夕食を食べました。ここでも彼女はしゃべりまくります。
百貨店等品揃えの話から、中国人はハンカチは使わない、おしゃれな便箋も使わない、と教えてもらいました。
それから例会学習会の前田先生から聞いた、エネルギー担当の中国人公務員の話をしました。国家政策に反対する意見(国は原発推進だが、個人的には反対を、公衆の前で言う)を言うかどうかです。
これには彼女も「言う」と言いました。
中国には大きな自由はないかもしれないが、小さな自由はある、上司に逆らう等日常的だそうです。