8月の映画

8月の週末に神戸にいなかったので映画を見ることは出来ませんでした。『人類遺産』『少女ファニーと運命の旅路』『ある戦争』『ローサは密告された』『ブレンダンとケルズの秘密』わずか5本でした。
8月例会の『ある戦争』は、現代の戦争について深く考えさせる映画でした。アフガニスタンに治安維持部隊として派兵されたデンマーク軍が抱える根本的な問題に踏み込んでいます。
しかもデンマークと言う非常に民主的で高福祉の、人間の幸せを追求している最先端の国の戦争観を示すと言う大変興味深いテーマを持っています。
この映画の簡単な紹介は西神ニュータウン9条の会のHPに書いていますが、後日詳しく書きたいと思っています。
現代フィリピンの側面
今月の映画は『ローサは密告された』がよかったです。かの国の大統領ドュテルテは麻薬撲滅でかなり過激な取締りを実行していますが、それが国民の支持を得ています。でも実態はよく分かりません。いい面もあれば逆に人権関係のNGOは彼を強く批判しています。
この映画は、その実態を垣間見せてくれました。

荒筋を言うと、ローサと言う下町で小さな駄菓子屋を営むおばさんも麻薬を商っていました。それをだれかに密告されて警察に捕まります。そしてお金を積んで釈放される、と言う簡単なものです。
そこに下町の庶民の暮らし、取り締まる警察の実態がきめ細かく描きこまれています。