稲刈り

9月13,14日と養父、餅耕地の稲刈りです。天気が心配でしたが、良く晴れました。


ここは嫁の実家です。典型的な谷あいの中山間地の圃場整備された田んぼです。高低差も大きく、大きな一枚田には出来ません。大規模農業には不向きな土地です。でもこんな田んぼが国土を守っているのだと思います。
一方、私の実家は播州平野の真っ只中です。今では組合施行の区画整理で田んぼは宅地に変わっています。
戦前、祖父は百姓を嫌って大阪に出ていました。しかし空襲を避けて網干に帰ってきて、そのまま住みつきました。
祖父の母屋、本家筋はかなりの地主で、いまでも村の中に老朽化した多くのアパートを持っています。
戦後の農地改革の時に田畑を守るために、親戚に田んぼを分け与えました。しかし大阪に出て、農業をしていなかった祖父は田んぼをもらえませんでした。わずかに借家の一つをもらったようです。
父は網干で就職し、わずかばかりの土地を親戚から借りて兼業農家を始めました。そして少しづつ田んぼを増やしていきました。
大きな田んぼを持っていたわけではありませんが、それでも、私が中学生の頃までは、稲刈りや田植えは、母方の親戚の手を借りてやっていました。
すべて人海戦術です。
今は、田舎の田畑は処分し、古い家には従兄弟が住んでいます。
田んぼを手放したことは、良かったと思います。今の農業はすべて機械です。田を耕すトラクター、田植え機、コンパイン、乾燥機、そして軽トラです、。その他の作業もほとんど機械を使い、手作業はそれを補う程度です。そんな機械をそろえることはとても出来ません。
でも人力も必要です。ですから私も餅耕地へ義兄の手伝いに行きます。
今年は天候不順で心配しましたが、天気に恵まれて、無事刈り終えることが出来ました。