2020年の稲刈り

 9月6日に妻の実家である養父町餅耕地で、稲刈りの手伝いをしました。恒例のことですが、改めて、いろいろと考えることがありました。

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餅耕地の田、畦に植えているのは丹波黒です。

 今、九州の西面を空前の大きな台風が通り過ぎようとしています。兵庫ではその影響は少ないために、今週の稲刈りとなりました。稲の生育状況からは来週の予定でした。しかし天気予報では「来週末は雨」ということで、急遽、変更した次第です。

 稲作はほとんど機械化されていますが、稲刈りは雨ではできません。稲を刈り取り脱穀するコンバインが、うまく働かないのです。

 ぬかるんだ泥田は走りにくく、刈り取る稲も湿ってくると機械に絡みつきます。稲の育成にも気候の影響も大きいですが、作業もまだまだ天気に左右されます。そして我が家ではまだまだ人力に頼るところも大きいのです。

 稲の刈り取りから袋詰めまでは機械がしてくれますが、その袋を家に運んで乾燥機に入れることや、乾燥機から納戸に収めることなどは人の力です。コンバインの籾袋約30㎏を軽トラまでの短距離も運ぶのはだんだんとつらくなってきました。

 子供の休みと合えば手伝ってもらえますが、天気に左右されるので、仕事を休んでするほどの量でもありません。ですから、今年のように60過ぎの老人ばかりで作業することもあります。

 過疎の村に農繁期になれば子供や孫が来るというのはいい風景です。穀物自給率や農政の問題を除いても、小さな家族農業が継続されることが将来の日本の国土の保全、地域のコミュニティ、災害対策などで重要だと思います。

種苗法

 それと今、国会に諮られようとしている「種苗法」に関心を持ちました。農作物の種にについて著作権を付けようとするもののようです。詳しくはまだ勉強していませんが、気分的に「家族農業を守れ」という考え方の私は反対です。

 反対の意見を「感情的」「事実を曲解」したものというHP「農業とITの未来メディア」https://smartagri-jp.com/agriculture/1406

もあるけれども私は鈴木宣弘先生の意見https://www.jacom.or.jp/column/cat647/を信頼しています。