2022年11月に読んだ本

 一年前の本を載せておきます。なかなか書けないままでほったらかしにして居ましたが、やはり何を読んだか、タイトルぐらいは残そうと思いました。

 きちんとは書けていませんが、載せます。

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『地球から来た男/星新一』『本部長は元OL/桜沢ゆう』『宝島/真藤順丈』『わかりやすさの罪/武田砂鉄』『世界11月号』『前衛11月号』4冊と雑誌2誌です。

『地球から来た男/星新一

 かなり前に待っていた本ですが、つい目について読みました。でもその後、紹介を書こうとしたら、どこへ行ったのか行方不明になって、紹介できません。ショートショートよりも少し長い17編の短編集でした。

『本部長は元OL/桜沢ゆう』

 ずうっと読み続けている桜沢ゆうさんの小説です。同性婚がテーマです。

『宝島/真藤順丈

 読み通すのに随分時間がかかりました。それは沖縄弁で書かれていることと1000頁を超える大部であったことです。

 一度、読み始めて言葉が分かりにくいから、それでちょっと敬遠して別の本に移りました。しかし改めて読み始めると、沖縄弁がそれほど気にならなくなってきて、面白くと思い始めました。するとどんどん読み進みます。

 でも1000頁ですから時間はかかりましたす。

 沖縄の敗戦直後から日本に帰る1970年代までを描く長編小説です。当然、米軍との闘いがありますが、私が全く知らない沖縄人の心情がありました。

『わかりやすさの罪/武田砂鉄』

 時流に流されないコラムニストの一人です。しかも編集者という経験からか、言葉に異様なこだわりを感じます。絡むようなその執拗さは、とても魅力で、どんどん読みたいと思いました。

 そして引用する文献だけでなく、政治家や芸能人の発言は実名を書いています。

 この本は月刊雑誌『一冊の本』で書かれたものに加筆、修正し、書下ろしを加えたものです。タイトルを書いておきます。

①「どっちですか?」の危うさ②「言葉にできない」③要約という行為④「2+3=〇」「〇+〇=5」⑤勝手に理解しないで⑥理解が混雑する⑦「一気にわかる!」必要性⑧人心を一分で話すな⑨なぜそこで笑ったのか⑩なぜ笑うのか、なぜ笑えないのか⑪全てを人に届ける⑫説明不足⑬「コード」にすがる⑭ノイズを増やす⑮4回泣けます⑯コーヒーを吹くかもしれない⑰深いって何だろう⑱見せかけの優位⑲偶然は自分のもの⑳わざと雑にする㉑そんなこと言っていないのに㉒自分に迷わない人たち㉓みんなで考えすぎ㉔人はいつもぐちゃぐちゃ

 そして面白かった文節を抜き書きします。

「選択肢を前にしたときに、選択する前にすべきことがある」「文章とはまず、教示ではなく提示である」「人は、ある一部を言葉として外に放出している」「要約など、要約にすぎない」「スタジオジブリ作品に極めて弱い」「こちらのことを勝手に理解している」「人は人のことをそんなに簡単に理解できない」「わかりやすい解説ばかりしていると、自分はどう思うんだ、と考えることが出来なくなる」「『一般論でいえば』は余計」「見切り発車の誤用」

『世界11月号』

 特集は「戦後民主主義に賭ける」でした。片山善博さんの「日本を診る」は、無茶苦茶な国政ですが、その国に頼ろうとする自治体を批判しています。同感です。

『前衛11月号』