『樫の木坂の4姉妹』の作者、堀江安夫さんの話

 神戸演劇鑑賞会8月例会『樫の木坂の4姉妹』の運営サークルに参加しています。しかも会報係りを担当したものですから、スケジュールが詰まり、少し困っています。
 しかし、まあ楽しい経験です。色々な人と話が出来て、知らなかったことも教えてもらっています。
 7月6日はこの戯曲を書いた劇作家の堀江安夫さんの話を聞く会がありました。

 堀江さん自身の経歴(学生時代から、芝居の世界に入って、そしてどんな仕事をしてきたか)と、この芝居を書くにいたった経緯みたいな事を話されました。それから参加者の質問に応えるという、一時間半の聞く会でした。前半は軽めの話でしたが、参加者の質問に応えるときは口調が熱くなっている、と感じました。
 被爆者をテーマにすることは、昔、林京子さんの本を読んだことがきっかけで、長崎のことなど胸の中で色々と思っていたが、今回、俳優座の山崎さんとの話から書いてみようということになったらしい。しかも俳優座の3女優が出演することを、想定して書いたという。話そのものは、堀江さんは「長いこと暖めていた」から、すらすら書けたという。
 参加者からの質問で「なぜ被爆者か」に、答えながら、その辺りのこだわりが明確になったし、「日本人は戦争や原爆から何を学んだか」というこだわりが、作者の姿勢として出されました。
 しかも聞いていて、文化座という劇団が「戦争と人間に依怙地な」までにこだわっていることが、堀江さんの問題意識と深く関わっていると思います。
 その後、老上海という中華料理屋で懇親会で楽しく過ごしました。


 琵琶湖周航の歌の合唱もあり、堀江さんも気さくにいろいろと話をしていただきました。