2月例会学習会「日本と欧米の里親制度」橋本明氏(家庭擁護促進協会)

 2月例会『少年と自転車』が親から棄てられた少年と、その養い親になる女性の話しであることから、里親制度の話を伺った。感動的という言葉はあまり使いたくないのだが、人間って捨てた物ではないと、改めて思った。
 日本では色々な理由(親が死んだ、捨て子、虐待など)で児童福祉施設で生活している子ども約3万人里親約5千人がいる。日本は里親の割合が12%だが、他の先進国は50%以上が里親。豪州94%、米国77%一番低い韓国でも44%。米国は家庭が崩壊していて50万人が里子に出されている。
 橋本さんから、経験された実情や子どもたちの育っていく姿を具体的に聞く。
 子どもたちは①大人との信頼関係がない、②親のイメージ、家庭のイメージがない、③普通の暮らし、近所や地域の付き合いを知らない。
 例えば、前の夜のおかずが朝食に出てくることがわからない。施設ではしないが普通の家庭では普通のこと。
 虐待に対する社会の認識。米国では1年で300万件、日本では6万件。
 『少年と自転車』は今週です。

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