東日本大震災、福島原発事故から丸二年。この国、社会、国民の意識は変わったようで変わらない、あるいは底流では変わったかもしれない、おそらくは変わっていると思う。
というように私は今の状況が掴めていません。ですから確たることは言えないのですが、3月11日前後の新聞をよく読みました。
その中で[毎日]の「被災地首長アンケート」を興味深く読みました。厳しい状況が良く出ていますが、何が一番足りないのかといえば、私は、そこから人手が足りないことが最も本質的なことではないかと思いました。
いろいろ足りないことをあげていますが、「法制度の不備」「復興工事の不調」「住民の合意形成」「人的支援」ということ、やはり行政職員や工事関係の不足でしょう。
全国の自治体に応援を頼んでも、それに応えられない状況があるというのも、よくわかります。ましてや国家公務員は、通常業務さえも委託や派遣の民間職員でやっているのではないかと思います。
宮城県知事も最大の課題といっていますが「機会や金銭で賄えるものではない」で、「今働いている職員や作業員の多くが被災者で、肉体的にも精神的にも疲れている」ということです。
これは阪神淡路大震災でも経験したことです。そのことを今後繰り返さないために、正規の公務員を増やすべきだと思います。
何か呪いのように、公務員が国を滅ぼす悪魔という攻撃がありましたが、そうではないという事を多くの人が気付いているのではないでしょうか。
[神戸]「復興を支えて」
3月8日から五回連載していましたが「疲弊する応援職員」という副題が示すように、大槌町に派遣されていた宝塚職員の自殺を契機に書かれたものです。
ちょっと考え込んで、なかなか書けませんが(続く)