在特会を見た

 1月26日に三宮センター街東入り口で在特会在日特権を許さない市民の会)の街頭演説を初めてみました。周囲をびっしりと機動隊に囲まれて行う異様な宣伝活動です。
 彼らの周囲を反在特会の人々が取り囲んでいます。
 在特会、反在特会、機動隊という、東口は異様な人々がたくさんいて、機動隊が早く通り抜けるように言っています。ちらりとマイクを持っている在特会の人を見ましたが、一見して普通の感じの女の人でした。
 反在特会の人からビラを貰って見ましたが、ちょっとがっかりするようなものです。インターネットの記事を貼り付けたような、字ばかりで、その内容も産経新聞やNHKのものです。当然わかりにくいものです。
 私は安田浩一さんの本を読んだので、大枠としてわかりますが、このチラシではわからないと思います。
 在日特権というありもしないものをさもあるかのように言い立てて、在日朝鮮・韓国人に対する悪罵、死ねとかきわめて低俗で生理的嫌悪感を持つ言葉を投げつける人々です。
 彼らの言うことにほとんど嘘だと思います。
 今日の演説を聴いても「特権を許すな」ということぐらいしか記憶にありません。
 しかし、何も知らない人々は「それはあるのかもしれない」と思う「かもしれません」。恐ろしいことだと思います。一般的な傾向として、何が真実かと考えるよりも、自分の信じたいことだけを信じる、という社会になっている感じがします。
 安田さんの本では在特会の人々はそういう人です。思想的に右翼的ということではも、在日の人が大嫌い、ということでもなく、偏見として特権があると信じ込んでいる人が多いようです。
 自分に直接関係ないこと、関心のないことには、例えそれが人権問題であっても、耳障りのいいことは信じる恐さを感じています。