[朝日]天声人語6月を読んで

6月は天声人語を読みました。18字×35行で題字の所などを除いて603字です。
もっと政治的なことを書いているのかと思いましたが、意外と少なく4日ほどでした。でも森友学園加計学園、「印象操作」「忖度」「共謀罪」などを題材に安倍政権やその国会運営をきちんと批判しています。稲田防衛大臣の「記憶に基づいた答弁であって虚偽の答弁をしたという認識はない」を「手前勝手な理屈」と切って棄て、「資質が問われる」と言っています。
6月9日「コッカイオンドク」の紹介もしていました。
権力を監視、批判する新聞の役割から言えば当然です。
6月は沖縄の記事が二つありました。13日に元沖縄県知事大田昌秀さんの追悼を書き、23日の沖縄慰霊の日を書いています。
大田さんの原体験として「近くの防空壕に逃れようとするが、なかにいた味方兵士から銃を向けられた『誰がここに入れといったんだ。出て失せろ』と怒鳴られた」を紹介しています。
[日経]の春秋6月23日は「米兵に捕まったら殺されてしまう、と言う思い込みから、島では悲惨な『集団自決』が起きた記録もある」と書きました。
2紙の違いがよく分かります。
忖度と面従腹背

加計学園問題で、あえて名乗り出た前川喜平、前文科相事務次官座右の銘面従腹背だそうです。それを聞いて「いいね」を2,3回押したくなりました。
文科省の事務方のトップですから、教科書検定など私はいい印象を持っていませんが、この人が出て来てくれたことで「安倍一族」の忖度の深さが国民の中に広がってきました。
讀賣]が書いた出会い系バーの記事は[讀賣]の正体を分かりやすくしてくれましたし、それを調べリークした官邸の秘密警察ぶりも明らかになりました。佐川理財局長の出世も分かりやすいですね。
忖度は、ちょっと頭がよかったら出来ますが、面従腹背は頭がいいだけではできません。意志の力が要ります。しかも上が、そのことに感ずいても追及できない巧妙さも必要ですね。
さすが秀才です。私などとても出来ません。